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8・6に読みたいマンガ『夕凪の街 桜の国』

夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス) 夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)



今日は8月6日。
広島に原爆が投下され、10万人以上の方が命を失い、後遺症も含めて多くの方々が被害を受けた日だ。先日のG7伊勢志摩サミットの際には、オバマ大統領が米国大統領として初めて広島を訪問したことが話題になったが、日本人として忘れてはいけない、語り継ぐべき日だ。

そんな広島や原爆被害のことを、静かに、真摯に考えさせられる名作のマンガがある。こうの史代氏の『夕凪の街 桜の国』だ。日本財団「これも学習マンガだ!」で100選にも選ばれ、私も選書委員として以下のコメントを寄せた。

原爆が、70年前、この国に落ちた。
町が一瞬で破壊され、多くの人が亡くなった。
この作品では、原爆被害の悲惨さを直接描くのではなく、時が何年も経って、その日を忘れたくても忘れられない人と、その家族の視点から見つめている。
人として当たり前に生きる日常の静かな風景。そこには、笑いも、楽しみも、夢も、愛する気持ちもある。その静かな日常のなかに残る傷あと。家族との死別、後遺症、重たい記憶、生き残ってしまったことへの罪悪感、被爆者と家族への差別。
原爆は怖い、悲惨だと表現するかわりに、その重たいかなしみと共に生きる一人ひとりの姿を描く。そうして、静かに、読者である私たちに訴えてかけてくれる。 
うつくしく、かなしく、静かで、力強い作品。
日本中の全国民に、そして世界中の人々に読んでほしいマンガだ。
本山 勝寛(日本財団)


「これも学習マンガだ!」を発表して以来、全国の学校や公共図書館から問い合わせが多数届き、図書館に置かれる動きも出てきた。ぜひ、日本全国の学校で子どもたちに読んでほしい。そして読書感想文にするのもよいだろう。老若男女問わず、すべての世代にお薦めしたい読み継がれるべきマンガだ。

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