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「イケメンは話がつまらない」を男性側から考える

なぜイケメンは話がつまらなく、セックスが下手なのかを考えた時の話。
 
 面白く読みました。
 
 リンク先のElly大使さんによれば、“イケメンは話がつまらなく、セックスが下手”なんだそうです。ところが男性には、これがピンと来ません。セックスのことはわかりませんが、話に関しては、喋っていて退屈しないイケメンなんていくらでもいるし、見た目の良し悪しと話の面白い面白くないは関係無いんじゃないの? と思わずにいられなかったのです。
 
 Elly大使さんが使っておられるイケメンの定義は、
 

ここでいう「イケメン」とは、顔やスタイルといった見た目が良い男性はもちろん、背が高くてなんとなくカッコイイという、雰囲気イケメンも含みます。

 というものですが、こういう条件に当てはまり、しかも話も面白い男性に私は何度も会っています。特に、オフ会で初対面の男性が「イケメン」だったからといって、そいつがつまらなかった記憶はありません。イケメンでつまらない男性がいないわけではありませんが、つまらない奴が多いとは感じません。
 
 

どうして「イケメンは話がつまらない/つまらなくない」という差異が生じるのか

 
 ここで「Elly大使さんが間違っている」「いや、私が間違っている」と考えるのは建設的ではないでしょう。「イケメン」に対する捉え方がこんなに違っているのは、きっと理由があるはずです。
 
 男性にとってつまらない男性と、女性にとってつまらない男性って、だいぶ違うのではないかと私は思います。
 
 男性側からみてつまらないのは、話題の豊かさや共通性、ユーモアの面白さ、コミュニケーションへの参加性、ノリの良さ、といったものを欠いている男性です。それらを欠いていれば欠いているほど「つまらない」でしょう。だから、リンク先冒頭の、 

イケメン男子:「俺、メチャクチャ結婚したいんですよー。でも出来ないんっす」
横の独身男性:「何言ってんの、お前ならすぐに結婚できるでしょー。」
イケメン男子:「いや、そんなことないっすよー。」

 この会話などは、二人ともコミュニケーションに参加していてノリも合わせているので、お互いにそんなにつまらないとは感じていないと思います。私が似たような集まりで似たような会話をしていたとしても「こいつはつまらない男性」という烙印は押さないでしょう。話題やユーモアに難があったとしても、コミュニケーションにしっかりついてきてノリが良ければ、それほど悪い評価にはなりません。本気で「つまらない」と評価せざるを得ない男性は、話題も、ユーモアも、コミュニケーション参加性も、ノリの良さも、なにもかも欠いています。
 
 また私は、イケメンのほうが色々スポイルされてコミュニケーションが下手くそになっている、という印象も受けません。少なくとも男性同士のコミュニケーションではそうです。スポイルされた駄目なイケメンがいるのも事実ですが、ルックスが平凡な男性にも、プライドばかり高く、突っ込まれることにビクビクしていて、話題づくりにも雰囲気づくりにも全く役に立たない人が沢山いますからね。
 
 じゃあ、女性側からみてつまらない男性とは?
 
 どうなんでしょう? 女性が男性を評価するポイントと、男性同士が評価しあうポイントって、ズレがあるような気します。女性にしたって、男性が女性を評価するポイントと、女性同士が評価しあうポイントは違うじゃないですか。「男性にはすごく受けるけれども、女性同士の間では見下されやすい女性」とか、そういうやつです。それと同じ現象が起こっているのではないでしょうか。
 
 異性の壁を超えて「面白い/つまらない」を考える時に割と重要なのは、「異性の関心を惹くための意志と実践の有無」だと私は思います。
 
 男性であれ女性であれ、異性に受けやすい人って、多かれ少なかれ「異性とコミュニケーションするための意志と能力を持っていて、実践もしている」と思うんですよ。男性と女性では、面白さのツボも、望ましい話題も、期待する雰囲気も、関心も、それなり違いますから、そういう男女の違いを乗り越えるための実践ができている人は、異性からみて相対的につまらなくない(=面白い・魅力がある)と見做されやすいはずです。男性同士のコミュニケーションの雰囲気やノリから一歩もはみ出さず、女性とのコミュニケーションに気を遣おうとしない男性などは、女性には非常につまらない存在ではないでしょうか。同様に、女性同士のコミュニケーションの雰囲気やノリから一歩も歩み寄ろうとしない女性も、男性にはつまらない存在とうつるはずです。
 
 もちろんそれだけで「モテ/非モテ」が決まってしまうわけではないので、女性に気を遣おうとしないイケメンが女性にモテて、そういう連中が女性に「つまらないイケメン」と見做されることはあるでしょう。同じ理屈で、見栄えは良いけれども男性に気を遣おうとしない女性が男性にモテることもあり、「つまらない美女」という印象を与えることもあります。異性とコミュニケーションするために日夜努力している人達からみれば僻みたくなる人種ですが、そうやってルックスの良さにあぐらをかいたまま年を取っていく美男美女は、あぐらをかいてきたツケを後で支払うわけですから、彼らには彼らなりのリスクがあると言わざるを得ません。
 
 だんだん話が脱線しますが、あまりにもルックスが良すぎて異性に関心を持たれやすい美男美女ってのも、それはそれで生きるのが大変なんでしょうね。どんどん寄って来る異性といちいちコミュニケーションしていたら疲れてしまうでしょうから、できるだけ異性を寄せ付けないように、むしろつっけんどんな態度を取らざるを得ない部分もあるでしょう。そういう処世術を余儀なくされる男女が、いわゆる「高嶺の花」とみなされるのでしょう。
 
 でも、そういう処世術って、学生のうちだけでなく、歳月を味方につけ、魅力を身に付けてきた男女でも同じだと思います。若いうちから魅力に恵まれたのであれ、地道な努力で魅力を獲得したのであれ、意中の異性のハートさえ掴んでいれば、それ以上異性に好かれてもメリットは乏しいわけですから、「ほんとうは魅力的だけど、なるべく魅力を見せびらかさないようにしている男女」ってのも案外いるんじゃないかと私は勘ぐっています。
 
 

「魅力をまき散らしているアラサー・アラフォー男女」について考える

 
 ここまで考えると、じゃあ、「魅力をまき散らしているアラサー・アラフォーの男女」とは一体何なのか、ちょっと考えてしまいます。
 
 それなりの年齢を迎え、魅力を身に付けてきた男女であれば、なんらかパートナーが付き添っていてもおかしくありません。だというのに、わざわざ異性を魅了してやまない魅力をまき散らしているアラサー・アラフォーの男女とは、どういう存在なんでしょうか?
 
 タイプとしては二つに大別されると思います。 
 
 ひとつは、あまりにも魅力を積み重ねすぎて、隠し切れないほど魅力が湧き出てしまうタイプ。あまりにも人間力が高くなってしまい、どうにも異性を引き付けてしまうおじさんやおばさんです。ルックスメインで異性を引き付けてしまう男女も罪作りですが、人間として、あるいは社会人としてクンフーが極まってしまって異性を魅了してしまう男女も、なかなか罪作りな存在です。
 
 もうひとつは、その年齢になっても異性を魅了したい動機や事情がまだ残っているタイプ。一定の年齢になっても異性をアトラクトせずにいられない背景は、未婚主義者だったり、身辺がだらしなかったり、ナルシストだったり色々でしょうが、魅力や人間力の高さだけでなく、異性の関心を惹くための意図が働いている兆候がどこかに見つかるはずなので、そこが識別のポイントになります。
 
 まあ、魅力や人間力が高すぎる人も、何歳になっても色恋沙汰の火種をつくってまわる人も、それはそれで怪物みたいな存在だと私は思いますし、私なら、ちょっと距離を置いてお付き合いするでしょう。ある程度の年齢の魅力的な異性ってのは、少し距離を置いた人間関係でも十分面白いものですし、へたに近づくよりは安全です。
 
 「魅力」とか「おもしろさ」って、あればあるほど良いってわけでもないし、他人に期待すればするほど楽しいってわけでもありません。ところが、少なくない人が「魅力」や「おもしろさ」を自他に求めてしまって、執着の泥沼でぬかるんでいるわけですから、人間関係の執着とは、つくづく難しいものですね。
 

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