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「内定が出なければ返金しますよ!」 そんな就活塾でも良心的とは限らないワケ

毎年この時期になると「周りは内定が出ているのに、自分だけまだ……」と深刻に悩む就活生が現れます。その焦りを利用するべく動き出すのが「就活塾」です。

悪質な業者から勧誘を受けている就活生は、毅然と断ってください。断り切れないなら大学のキャリアセンターや国民生活センターなどにも相談してください。強引な勧誘をしてくるところは、たいてい悪質だと思っていいのです。(文:河合浩司)

「進学を決めた場合は除外」というワナもある

確かに、内定がひとつもない段階で「塾に通った人はみんな内定が出ていますよ」と言われたら、藁にもすがりたくなるでしょう。「内定が出なかった場合の返金保証制度があるなんて、良心的な業者だな」と安心してしまうかもしれません。

しかし返金制度があるからといって、よい業者とは限りません。その理由は、返金の例外となるケースがあまりにも多いこと。例えば、こんな場合でも返金はされないのです。

「自分で就活をやめた場合は除外」
「進学を決めた場合は除外」
「一社でも内定が出れば除外」

上の2つは、就活塾に通ったのにもかかわらず内定獲得に失敗したので、就活を諦めたケースに当たるわけです。これでは年が明けて新年度が近づいても、次善策を講じることが許されないということになります。

もう1つの理由は、就活を続けていれば最終的に1社くらい内定が出るものだからです。厚生労働省の調査では、2016年3月卒の大卒就職希望者の就職率は97.3%。これだけの人たちが内定をもらえるのですから、それを就活塾の手柄にするのもどうかと思います。

他の就活生を勧誘させる悪質な業者もある

実は私、数年前に一度、就活塾の講師として勧誘をされたことがあります。その塾の講義内容は、はっきりいって大した内容ではありませんでしたが、数回の講義とその後のフォローのメール相談で、就活生1人あたり20万円を支払ってもらうというものでした。

面談や面接練習を受けるためには、別途費用がかかる価格設定だったと記憶しています。「簡単に儲かるから一緒に運営に携わらないか?」と誘われましたが、私はきっぱりと断りました。しかしその塾は今も運営を続けています。

講義室を用意し、仕事がなくて困っているマナー講師に安く講義させればいいのですから、確かに簡単に儲かります。さらに塾生となった就活生に他の就活生を勧誘させて、契約のインセンティブを支払っていました。

もちろん全ての就活塾が悪質ではないでしょうが、このような手法で不安につけこみ、カネをかき集めるような勧誘に力を入れているところは疑ってかかった方がいいでしょう。

そもそもこんな塾に行ったところで、企業から内定は買えません。買えるのは一時的な気休めだけ。そんなところで無駄金を使うより、そのお金で友人たちと遊びに行って、情報収集や気晴らしをした方がずっと有意義だと思いますよ。

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