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医師は飛行機で診療すべき?良きサマリア人の法を

ヤフー記事です。(なぜ医者は「飛行機の中にお医者さんはいませんか」に手を挙げないのか?医師の本音)この方実際に機内で診療された経験を元に提言されています。少し診療的に詳しい内容はこちらに(ヨーロッパに向かうフライト中に、「お医者様はいませんか」に応えて出ていったら、とんでもないことになった若い外科医の話

私なりの解説を。

今年の2月、航空会社が医師の登録を始めたことがニュースになりました。(JALと日医が新登録制度 医師の搭乗を乗務員が把握)(日本医師会プレスリリース「「医師資格証」を用いた「JAL DOCTOR登録制度」を開始」)最初の記事にあるように、医師の崇高な使命感での行動を期待しているもので、医師会もそれに協力されています。

その際報酬等の明記は特になく、責任については後述する「重過失の場合を除き」という言葉のため少し曖昧になっています。

>乗客の方がなにか致命的なものを発症した場合にははっきり言ってほとんど治せません

だって病院でも厳しいのですから、装備が何も無いに等しい飛行機ではリスクが高くなるのは当たり前です。ではなぜ医師を呼ぶのか。医師に診てもらって判断をしたという免罪符にすぎません。DrGでありましたが、救急医ならなんとかなりますかね。

>ゆったり旅行している最中に善意で仕事をした結果、訴訟で数千万~数億円の賠償リスクがあり、多くの医師が入っている医師個人の賠償保険(いわゆる医賠責)も適応はされません

「重過失の場合を除き」航空会社が対応してくれるそうなのですが、この法律用語が曲者。今までの医療訴訟の流れに医師たちはリスクを取りたがりません。昔書いた記事です。(救急医療への提言(2):司法のなすべき事 萎縮医療をなくすために)要するに訴訟の危険を冒したくないのです。

>Q. 医師が機内で診療を行った際、報酬はありますか?
A. 「お礼状など常識の範囲内での対応」とさせていただいております。

つまり医師の善意の行動で航空会社は経費をかけずに安全のための人件費を浮かすことに成功したということになります。航空会社のビジネスとしては成功でしょう。

その上での彼の提言です。

>1、医師に機内で医療行為を行わせるのであれば、まず法的整備をすること

これ絶対です。というより機内だけではなく、病院外での診療全般についてやるべきです。良きサマリア人の法を策定すべきです。というかこれがないと労働基準法違反の当直問題と同じことになります。

>2、機内に良い超音波の機械を置くこと

これどうかな。診断できても結局治療はむずかしいからな。それよりもいま機内にあるものでの処置にもかかわらずバイタル改善しないという条件で決めればいいと感じます。だって超音波や救急になれた医師ばかりじゃありませんので。

>3、相応の報酬を付ける、あるいは付けないことを明言すること

ただ働きはダメです。でも最低でもただですよとはっきり明記する必要があります。曖昧が一番ダメ!だってルフトハンザは与えるマイルを明記しているそうですよ。それでも5000円相当だそうですが。

>4、医師だけでなく、看護師、救急救命士の登録制度も

いまはAEDを始め民間でできることは民間へと一般人への訓練なんかもされています。医療者の登録を全員に行うのはコストが倍増するでしょうが、人件費が全部ただですとすればわりきれるのでは。

結論
機内と言わず、緊急時に医師がでしゃばれるように、良きサマリア人の法をお願いします!

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