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千代の富士関逝去 特別な治療も普通の治療もそんなに変わらない

元横綱千代の富士関がお亡くなりになりました。昨年7月の膵臓癌手術後約1年。早期の時点での手術と言われていただけに残念です。お悔やみ申し上げます。

今年1月には再発が認められたそうで、そこから約半年です。一般的な抗がん剤は使用していないとのこと。少し解説します。ちなみのこの小倉さんの発言聞く限り、歯科医の方は個人情報保護違反で訴えられても文句言えませんよ!(小倉智昭氏、九重親方を悼む…同じ歯科に通院「今年1月には…」

>抗がん剤はがん以外の正常な細胞にも作用してしまうため、激しい副作用を伴うことが多い。ひどい吐き気や全身のだるさに襲われる、食事が喉も通らない、髪の毛が抜ける…。もちろん個人差はあるが、患者にとっては日常生活が困難なほど過酷な治療で、抗がん剤治療に対しては「クオリティ・オブ・ライフを低くする」と指摘する声も少なくない。

まあ主作用は無視して副作用だけあげるあの週間誌達だから仕方ありませんが(やっぱりとんでも医療記事 エビデンスレベル6以下 )、今は副作用もかなり予防できています。それこそ私が医者になった時はこのような副作用が出る人の方が多かったですが、それはあくまで25年前の内容。今は少なくとも日常生活が可能でほとんど外来で治療ができています。

そして千代の富士関が抗がん剤を使わなかったことがどういう結果を生んだのかはわかりません。あの東大ですからしっかりとした説明はできていたと思います。

決断に迷った九重親方が頼ったセカンドオピニオンが、「UMSオンコロジークリニック」(以下、UMS)だった
今年の年明け頃から通い始めて、数か月に1度、1週間程度泊まりがけで鹿児島に通っているそうです。治療費は交通費や宿泊費など含めて200万円ほどだと聞いています 

このクリニック、以前樹木希林さんがうまく治療できたことで有名になった病院です。(全身がん! 樹木希林さんに健康を諭されるマスコミ 正しい情報を! )樹木希林さんはこの4D放射線治療で副作用もさほどなく普通の標準的医療より寿命が伸びたイメージがありますが、千代の富士さんの場合、効果はさほどなく、寿命に関して言えば普通の抗がん剤治療とほとんど変わらないか短いくらいでしょうか。ただ最後まで働かれていましたのでQOLはきっと保たれていたのでしょう。

残念ながら再発した膵臓癌の予後は悲惨な状況です。( 最新がん統計;がんと診断されてからの生存率の部分をみてください)ただ千代の富士関が最後まで戦いながら生きていたことがこの記事の言葉からわかります。
>「しんどいけど、闘病に引退はないから」
九重親方、激やせ4日目急変…机に突っ伏し「きついなあ…。きついよ」

結局同じ治療を施しても、がんによっても人によってもその反応は全く異なります。保険外の治療、夢の治療と称されているものも、そのお金をかけただけの効果があるかどうかはやってみないとわかりません。前回の記事のように保険でできる治療においてとんでもない医師に当たる確率はさほど高いわけではありません。(群馬大学医学部 この分析が本当なら悲しい)(ただこれは調べられていませんので根拠がないのですが、医師たちを信じています。)

最後まで戦い、そしておそらく覚悟されてお亡くなりになられた千代の富士関に再度お悔やみ申し上げると同時に、お金がなくてもあってもちゃんとした医療が行える日本であり続けてほしいと、そして医療がもっと改善してほしいと願っています。

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