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「4年で卒業せよ」大学評判が落ち経済的負担も

大学に2年間余分に在学すると、授業料や奨学金債務、逸失所得などで30万ドル掛かる
大学に2年間余分に在学すると、授業料や奨学金債務、逸失所得などで30万ドル掛かる
Photo: William Widmer for The Wall Street Journal


By MELISSA KORN

 米国の大学管理当局は、学生に対し1つのメッセージを送っている。「急げ」である。

 卒業率が低いと学校の評判に悪影響を及ぼし、1年余分に在学すると学生の費用負担もかさむ。そのため、多くの大学は、キャンパスを徘徊する5年以上の「スーパーシニア」を減らそうと躍起になっている。

 2017年度卒業見込みの学生向けに、自覚を持たせようと「17年度組」と書かれたバンパー・ステッカーを販売している大学もある。学生が卒業に必要な授業を履行できるよう授業を変更したりしているところもある。クリーブランド州立大学のロン・バークマン学長は、「学生のローン負担を軽減する最善の方法は、授業料を減額することだ」と述べる。同大学では、1学期に12単位を取るための授業料で18単位を取れるようにしている。

 同大学に2011年度に入学し、4年間で卒業した学生の割合は、2007年度入学生比で倍増した。しかし、それでも、依然として低いままで、11年度入学生が15年度に卒業した割合は22%にとどまっている。全国的にみても、08年度に初めて正規の学生として大学に入学した学生のうち、4年間で卒業した者は40%にすぎず、6年間で卒業したのが約60%だった。

 ほとんどの奨学金プログラムは、1学期に12単位取得する学生を正規学生として扱っているが、標準的な卒業所要単位の120単位を4年間で取得するには、1学期当たり15単位を取る必要がある。卒業までの期間が長くなれば、コストも膨らむ。個人金融ウェブサイトのナードウォレットが6月に発表した報告書によれば、大学に2年間余分に在学すると、授業料や奨学金債務、逸失所得などで30万ドル(約3100万円)掛かる。

 卒業率を高める運動を展開している非営利団体「コンプリート・カレッジ・アメリカ」によれば、全米で190を超える大学が、4年間での卒業に向けて「1学期15単位を取って卒業へ」というキャンペーンをすでに実施しているか、来年度から開始する予定である。ハワイ大学は2012年から、「1学期15単位で卒業へ」のスローガンを書いたTシャツや、カップ、ボールペンを販売したり、1年生の時に30単位を取得した学生に教科書を無料で配布したりしている。

 ハワイ州立大学機構のリサ・ディクソン副理事長(教育計画・政策担当)は、「われわれは文化を変えた。正規の学生とは何かという考え方を変えた」と胸を張る。ハワイ大学マノア校では、2011年度入学者のうち初年度に15単位以上を取った者は37%に達した。4年間で卒業した者の割合は27%と、09年度入学者の21%から上昇した。

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