記事

小規模認可保育所が2429園に激増しました

子ども子育て会議_170728.jpg
 小規模認可保育所を15園運営し、全国小規模保育協議会の理事長もやっております、働く父の駒崎です。

本日、(日本の子育て支援政策を議論する)第28回内閣府子ども子育て会議に委員として参加し、そこで有用な資料があったのでシェアしたいと思います。

【小規模認可の伸びが激しい】
小規模保育の数_160728.jpg
 こちらにあるように、子ども子育て支援新制度開始時(2015年4月)に1655園と爆増した小規模認可保育所ですが、翌年度である2016年度では2429園と、成長率46%と激増しています。

大規模認可保育園が保育士不足や物件不足で作りづらい中、小規模認可が大きく成長し待機児童解消に寄与しているのは、大変喜ばしいことです。待機児童問題の牽引車としての小規模保育の活躍を、期待しています。

【保育士率100%のA型が最多】小規模保育内訳_160728.jpg

2429園の内訳でいうと、保育士率100%を義務付けられているA型が1711園(昨年対比78%増)、保育士率50%以上のB型が595園(昨対比4%増)、保育士率0%(ただし家庭福祉員等の資格が必要な)C型が123園(昨対比1%増)と、A型が大半を占めており、伸びの大半もA型です。

制度施行時に、資格要件の緩和による質の低下を批判する方もいましたが、実態は7割が保育士100%の園であることから、ウィングを広げて、認可外保育所を包摂し、質を底上げしていく方針は、概ね成功しているのではないかと思います。

【小規模保育のこれから】

小規模保育の有効性は、開始1年での大幅な開園数の拡大によって、証明されたと思います。待機児童問題の解決のためには、小規模保育の潜在能力を解放していくことだと思います。

そこでハードルになっているのが、年齢規制です。小規模認可保育所は、0〜2歳しかお預かりできないことになっています。(ただし3歳以降行き場がない場合は、「特例給付」制度を使って、いつづけることはできます)

3歳以降は、幼稚園や近隣保育所が受け皿になってくれるから、ということで、待機児童が集中している0〜2歳中心で良いんじゃないか、というのが当初の趣旨でした。

しかし、制度を開始してみると、幼稚園は子ども子育て新制度に30%しか参入せず、近隣保育所も「うちも3歳以降で待機児童出ちゃっているので、卒園児は受け入れられません」と連携してくれないのです。国は想定を、読み間違えてしまったわけです。

よって、年齢規制を取っ払い、小規模認可保育所においても、0〜5歳の預かりを可能にさせるべきなのです。イメージとしては、各年齢3人ずつ、18人の小さな温かみのある保育園です。こうした園はスウェーデンのような諸外国でも行われていますので、日本でやれない理由はないでしょう。

今後は、趣旨が陳腐化してしまった規制を取り払い、小規模認可保育所の潜在能力を開花させ、より機動的な待機児童対策を行っていくことを、国には期待しています。

あわせて読みたい

「保育園」の記事一覧へ

トピックス

議論豊洲市場と築地市場:「食の安全」に関わるリスクが低いのはどちら?

ランキング

  1. 1

    産経の慰安婦報道こそ"捏造"

    週刊金曜日編集部

  2. 2

    金正男氏遺体 八つ裂きの可能性?

    高英起

  3. 3

    "性器凍結"で性生活が向上する?

    フォーブス ジャパン

  4. 4

    なお東芝に隠される大きなリスク

    片山 修

  5. 5

    "東芝の危機"で浮かび上がる日立

    THE PAGE

  6. 6

    高齢者風俗嬢が日本に一石投じる

    文春オンライン

  7. 7

    森友学園 首相は本当に無関係か

    小林よしのり

  8. 8

    プレミアムフライデーは意味ない

    小林よしのり

  9. 9

    不人気蓮舫氏の"性格と言い回し"

    ヒロ

  10. 10

    メンタル崩壊 清水富美加の才能

    松田健次

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDまたはYahoo!IDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。