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なぜ防げなかった、障害者施設19人刺殺

昨日26日午前2時45分頃、相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」から、ナイフを持った男が来て人が刺された、と110番通報がありました。

神奈川県警によると、男が次々に入所者を刺し、19人が死亡、26人が重軽傷をおいました。近くに住む、元職員の植松聖容疑者(26)が、津久井署に出頭し、県警は殺人未遂と建造物侵入容疑で緊急逮捕し、殺人容疑に切り替えて、27日、横浜地検に送検しました。

その際に、笑っている容疑者がテレビに映り、どのような動機で、無抵抗の重度の障害者を殺害したのか、恐ろしく思いました。 容疑者は、2月に、今回の事件を予告するような、施設関係者への「障害者を殺す」という趣旨の発言や、衆議院議長あての手紙で、重度障害者が安楽死できる世界が目標、と書いていたりしています。

津久井署では、2月に事情聴取をして、「重度障害者の大量殺人は、日本国の指示があればいつでも実行する」と述べたため、市は措置入院を決め、容疑者は施設を退職し、入院しました。入院中に、大麻の陽性反応が出ましたが、警察には知らせず、その後、症状が和らぎ、反省のことばがあったため、3月2日に退院した、ということです。

症状が和らいだ人を、いつまでも精神病院に入れておくことは、人権の問題などがありますが、その後のフォローの態勢も不十分だったようで、検証する必要があると思います。今回の事件は、平成になってから、最悪の死傷者数で、治安のよい日本での事件として、海外でも大きく報じられています。

予兆があったのに防げなかったのは、なぜか。また、施設の防犯体制などについても対策が必要かと思います。この事件を受けて、知的障害のある人と家族で作る「全国手をつなぐ育成会連合会」が出した声明が、共感を呼んでいる、と報じられています。

事件を許せないこと、再発防止の徹底を求めることとともに、「どのような障害があっても一人一人の命を大切に、県命に生きています。

事件で無残にも奪われた一つ一つの命は、かけがえのない存在でした。国民の皆様には、今回の事件を機に、障害の有る無しで特別視することなく、お互いに人格と個性を尊重しながら共生する社会に向けて共に歩んでいただきますよう心よりお願い申し上げます」と訴えています。

ほんとうに、そのとおりだと思います。事件が起きた「津久井やまゆり園」でも、地域の方たちが協力されていた、ときいています。改めて、障害を持った人たちとどう向き合うか、せめてそのことを考えることが、ご冥福を祈るとともに、できることかと思います。

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