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ポケモンGOが導く新世界のコミュニケーション

ポケモンGOが与えるIT業界への波及効果だとか関連会社への株価の影響とかはよくわからないけど、なんとなく素人目にもこのゲームは何かしら画期的なところがある、というのはわかる。

知り合いの内科医が診察室でこういう会話があったとメールしてきた。

医師 お待たせしましたね。
患者(70歳男性) 待合室に一匹いましたよ。
医師 ???
患者 ポケモンが
医師 !!!

なんといってもこのゲームが画期的なのは、ゲーム機の外側=リアルな世界にまで「コンテンツの世界」が拡張してきた点だろう。

町を歩いていても、立ち止まってスマホをいじっている人や自転車を一定距離走りながら止まって画面を見ている人をここ数日でよく見かける。

現実世界とコンテンツ世界の融合は両世界の継ぎ目での軋轢として、交通ルールの破たん、不注意によるひったくり、性的暴力などを引き起こすことが予想される。

まあ、しかし、効用もある。

ひきこもりが現実世界に出てくるとかいうのは眉唾だと思うが、親子や友人同士のコミュニケーション手段としてはかなりいい線をいってるのではないか。

「仕事が仲間を作る」という格言があるように、何かを現実世界で共同作業することはコミュニケーションの速度を軽くする。

共同作業になってなくても、同じ空間を共有して何かをやってる時は何もしていない時よりも話がしやすい。
例えば、あまり親しくない親子でも車を運転しながらなら沈黙を恐れずに会話できるのも「共同作業効果」の一面だと思う。

今までは「コンテンツ世界」の中だけで完結していたコミュニケーション(ネット対戦)が、現実界とリンクすることによってより広範囲の人と世界を巻き込んでいく。

ポケモンGOがすぐに飽きられたとしても、こういった流れは今後も続くのではないかと思う。
(現実的な規制がなされたとしても、アングラ的には終わらないだろう。)

ポケモンGOのようなAR(拡張現実)=現実にコンテンツを入れ込む、とともにVR(仮想現実)=コンテンツを現実化する、の発達が著しい現在、より高度なコンテンツと現実の融合が可能になってくるかもしれない。

VRで描いた世界と現実がある部分だけ重なり合ったり、AR上に過去の生活空間を描いたり、あるいはそれらを混合させたりと、いろいろ想像を膨らませることができる。

現実とコンテンツが高度なレベルで混じり合った世界でのコミュニケーションがどういった形になるのかは、現状ではあまり想像できない。

筒井康隆原作で今敏が監督した映画「パプリカ」は夢の世界の現実への浸食を描いているが、こういったことはまったく非現実的だとは言えなくなってきている。(程度の問題になりつつある。)

(原作は映画以上にハチャメチャなので、あれは非現実的といってもよいと思う。)

「パプリカ」

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