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  • mkubo1

先物取引とリンク債−松井証券が貸倒損失計上!

先物取引で急に損失が膨らんで大変なことになっています。ひまわり証券は、業務を止めるようです。松井証券は35億円の貸倒損失を計上しました。

これは、簡単に言えば、個人投資家が支払うことが出来ない損失を証券会社が肩代わりしたということです。

具体的に説明します。

地震後の引値は次のようになっています。

11日 10170円
14日  9460円

仮に、投資家Aは、先物の買いポジションを11日の引値10170円で、1枚保有したとします。11日は、当然、損益ゼロです。維持証拠金40万円は、先物を1枚買うときに、口座になければいけません。ところが14日にマーケットは710円下落しましたので、ポジションをそのまま保有していますと、

710円 × 1枚 ×1000 =710,000円 の評価損が発生します、

加えて、維持証拠金が1枚当たり40万円から、40%増の56万円へ増加しました(証券会社によって、異なるかも知れません)。となると、この投資家Aは、評価損の71万円と維持証拠金の増額分16万円を、翌営業日の12時までに証券会社の口座に振り込まなければいけません。もし、この合計87万円を振り込まなければ、先物1枚の買いポジションは、自動的に決済されてしまいます。投資家Aの意思とは関係なくです。

実際に15日は、11時から菅首相の(とんでもない)スピーチで大幅下落が始まりました。が、11時40分頃に7900円まで売られて、そこから戻りだしたのです。ところが、12時07分を戻りのピーク(8360円)にそこから、7800円まで売られたのです。この12時07分以降の下げを誘引したのは、まさに、この個人投資家の自動損切決済だったと推測できます。

当然、投資家Aは、この87万を振り込むことが出来ず、証券会社が規則通りに、ポジションを自動決済したのです。仮に8000円で売却できたとすれば、この投資家Aの損益は

(8000円 − 10170円)× 1枚 × 1000 =▲2,170,000円

となります。なお、投資家Aは、40万円の維持証拠金は差し入れていたので、最終的には、1,770,000円の現金不足となり、投資家Aが支払い不能なため、証券会社が貸し倒れということになり、損失を計上したわけです。

ここからも、いかに、マーケットが急落したかということが分かります。レバレッジ商品の性というのでしょうか。

先物取引以外で、いろいろと言われていますのが、「リンク債」です。リンク債が、ノックインしたのではないかという質問は、よく耳にします。参考までに、指数(ほとんど日経平均)連動型のリンク債の残高は、公募だけで1兆円以上あります。私募も入れますと、さらに増えるわけです。

ただ、これらのリンク債のノックインレベルは、7000円前後に集中しています。結論から言いますと、今回の下落において、リンク債は、ほとんど、影響がありません。では、なぜ、7000円前後に、ノックインが集中しているのかですが、これは、販売側も購入側も、過去の安値より下値であれば、ノックインする可能性は少ないであろうという相場観が大きく影響しているものと思われます。

リンク債が火を噴くのは、7000円前後です。その近辺では、とんでもない量の先物の売りが出てくるのです。

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