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  • mkubo1

為替介入は市場の流れには勝てない

予想通りG7で協調体制が合意しました。 円は、すべての主要通貨に対して下落しました。 ドル円は、日中じりじり円安が進んで、81円85銭まで売られました。 日経平均も何とか値を保った感じです。

今後も、介入は続けられると思います。 どれくらい介入できるか? 介入するときは、為券(政府短期証券の一つ)を発行して資金を調達するわけですがするわけですが、この発行限度額が145兆となっています。 現在の残高は約107兆ですから、最大38兆円の枠があるということになります。

ご存知でしょうが、介入のときは、為券を発行して資金を集めて、なんて時間のかかることはしません。 介入のときは、とりあえず、介入資金(円)を日銀に借ります。 その後、数日して、為券を発行して、資金を集め、日銀に借りたお金を返すわけです。 この数日と書きましたが、長いときは、何ヶ月と借りたままの状態にしていますね。 こうすることによって、市場に円を滞留させておくのです。

今後は、円高になれば、この38兆を使って、円売りを行うと思います。 38兆円で足りなければ、多分、補正予算で、数字(145兆円)を増額すれば済む話です。 今回は、G7のお墨付きですので、徹底して介入するのだと思います。

しかし、円安になるということは、いいことばかりではありません。 もし、今、1ドル=100円になったらどうでしょう。 かなり強烈なインフレ圧力がかかって来るはずです。 デフレの日本にとって、インフレは歓迎なはずですが、さて、本当に歓迎されるかどうか疑問だと思います。

輸入物価は、大きく上昇して、例を上げれば、ガソリンが200円になるということです。 円安ということは、インフレになりやすいのです。

加えて、東日本では、とんでもない規模の公共投資が行われるはずです。 いくつもの街が完全に破壊されたわけですから、復興にかかる費用は、阪神淡路大震災の比ではないと思います。 つまり、とんでもない資金が必要とされます。 ここにも、インフレ=金利上昇の芽があります。

このように考えますと、短期金利は低いままで、長期金利は上がりやすくなると思います。 日銀は、しばらく、ジャブジャブにせざるを得なく、インフレ率が上がる中で、実質金利がマイナスという、今までの日本では考えられないことが起こります。 この環境は、リスク・アセットにとっては、非常に好ましい状況になります。

これは、あくまで円安になったらの話です。しかも、好ましいインフレ率が条件になります。

もし、マーケットの(自然な)流れが円高あれば、それに向かっていくら(大規模な)ドル買い円売りをしても、最終的には、円高になってしまいます。過去の介入は、そういう結果になっています。もし、マーケットの(自然な)流れが円安であれば、流れを後押しする介入となるので、明確な円安トレンドが見えてくるはずです。要は、いくら介入しようが、最終的には、マーケットの流れには勝てないのです。

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