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【興味津々】そのイノベーションの種を1億円で一緒に育てませんか?

日本財団

■ビジコンの賞金が1億円!?


「ソーシャルイノベーション」という単語をあなたは聞いたことがありますか?

直訳すれば「社会変革」となるので、何かNPOなどのソーシャルセクターの話題かとも思いますが、実はビジネスセクター(企業など)やパブリックセクター(自治体など)でも使われるようになってきている“トレンドワード”なのです。

私はCSR(企業の社会的責任)が専門でして、最近、企業もCSRの延長でも「ソーシャルイノベーション」というワードを使うようになっており興味をもっていました。そこで機会をいただき、「ソーシャルイノベーション」をテーマした大型イベントを行う、日本財団・ソーシャルイノベーション推進チーム 上席リーダーの青柳光昌(あおやぎみつあき)さんに取材をしてきました。

日本財団が構想している大型イベントとは「ソーシャルイノベーションフォーラム2016 」(東京・虎ノ門、主催:日本財団、以下「フォーラム」)で9月28日(水)〜30日(金)に開催されます。

フォーラムとはいいますが、その道のパイオニアがスピーチをするだけの集まりではなく、いわゆるビジネス・アイディア・コンテスト(以下、ビジコン)要素となる「ソーシャルイノベーター制度」が盛り込まれており、書類審査と面談審査を通過すればイベントまでの調査期間中に調査費用として最大1,000万円、そしてソーシャルイノベーターから特に優れたチームと判断されれば、年間1億円程度の事業資金支援が受けられるそうです!ビジネスセクター、ソーシャルセクター含めて、ここまでの規模の賞金(支援金)はほとんどないのではないでしょうか。

そこで今回は、「イノベーション」に対する考え方や、フォーラムの応募のポイントや内容についてお伝えしたいと思います。

■ソーシャルイノベーションの意義


ソーシャルイノベーションとは、「よりよい社会のために、新しい仕組みを生み出し、変化を引き起こす、そのアイディアと実践」(参照:日本財団が考えるソーシャルイノベーション)という意味です。

イノベーションはとは手法のみではなく、その成果(実践によるアウトカム)も含めたものであると考えてよいでしょう。アイディアだけはイノベーションが起きるわけありませんからね。

日本は成熟社会であり少子高齢化が進んでいることはご存知の方も多いと思います。その他にも様々な社会問題が存在し、何か特定の原因で起きているというよりは、複数の原因によって引き起こされた問題であることが多く、その解決は困難なものとなっています。

この20年は社会課題解決の最前線に出るNPO団体も増えて、小さなイノベーションも生まれてきているのですが、汎用性のある仕組みとしてはまだまだ不足しているのが現状かと思います。また5年10年と時間がたてば、当時は画期的でイノベーティブな課題解決方法だったとしても、その仕組みに歪みが出てくることも多い気がします。

そんな日本社会の中で、イノベーションの種を増やすべく、今回のフォーラムを日本財団が開催するとのことです。青柳さんは、その趣旨を以下のように解説してくれています。
■フォーラムの企画意図

企業だけ、NPOだけ、行政だけ、など単体のセクターでは解決できない社会課題が多く存在するなか、それぞれのセクターの人たち、マルチステークホルダーで、行政・企業・NPO・メディア・大学/研究機関・市民、それぞれがそれぞれ得意な部分を担当し、1つの社会問題に向き合っていく、ということを目指すフォーラムです。

このフォーラムでは、様々な視点で社会課題解決の意見や視点を持ち寄り、優れたものがあるならば、「そこに予算をつけましょう」という仕組みも準備しています。これを「ソーシャルイノベーター制度」と呼びます。その制度の中心になるチームは、マルチセクターでチームを組んでもらいます。NPOや企業のみのメンバーで構成されたチームは受け付けておりません。しかし、初回エントリーのハードルはそれほど高くありません。アイディア・レベルの企画でかまわないのでエントリーしてもらいたいです。

ビジコンとしての「ソーシャルイノベーター制度」を募集し支援するだけではなく、文脈が違うセクターの考え方、人などがこのイベントに集まり、化学反応を起こすことも期待しているとのこと。アイディアがイノベーティブなだけはなく、フォーラムに人が集まることで化学反応が起こり、イノベーションが起きることも予想されます。

他にもフォーラムのプログラムとしては、グローバル経済誌「The Economist」で有名なエコノミスト社と共同で「ソーシャル・イノベーション・インデックス」(仮)を考えているそうです。詳細はこれからとのことですが、世界45ヶ国を対象にソーシャルイノベーションが起きやすい環境を構成する要素から独自に指標を作成し、イベントでランキングを発表するそうです。社会貢献にはそれほど関心がないというビジネスパーソンでも、このランキングは気になるという人は多いかもしれません。僕もですが、企業の新規事業担当者などが特に興味を持つ内容になりそうです。
日本財団


■ビジコン申請のポイント


このプログラムは複数のセクターをまたいだチームで応募してもらうという仕組みとなっており、特定の起業家だけにフォーカスするようなものにはなっていません。条件的にはソーシャルセクターでの実績がない人でも応募できます。「1人の超有能なヒーロー」を作ることが目的ではないこと、また、これまでにない規模の事業資金額もポイントです。助成金で数十万〜数百万円というレベルではなく、イベント最終日に「特別ソーシャルイノベーター」として選定されれば、最大1億円の支援が得られます。1億円ですよ!僕も欲しい!

では、アイディアの今回となる社会課題は何かといえば、例えば、介護・子育て・地域活性化などがキーワードになります。基本は“日本国内の社会課題解決のアイディア”です。そしてイノベーションを目指すアイディアの基本としては、こうした問題に“掛け算”をするイメージでも良いでしょう。例えば「子育て × IT」といった形で、テーマを掛け合わすことで新しい視点が生まれやすくなるのは間違いありません。

様々な社会課題を新しいテクノロジーや他の領域で使われる仕組みを取り入れて対応する、という方向性は十分考えられます。もちろん、逆に一次産業のど真ん中でテクノロジーとは関係なくイノベーティブなプランを考えるのもありえます。

その他の国内における社会問題はどのようなものがあるかイメージがしにくい方もいると思います。そういう方のために、「今一度社会課題を整理しよう! 社会的課題・社会的問題一覧まとめ」という記事にまとめています。こちらも参考までに。

1億円規模の事業予算と、非営利組織の経営支援の実績が豊富な日本財団のサポートが受けられるという本企画。一般的なビジネスコンテストと比べても、桁が違うようにも思います。すでに公募は開始しており、5月17日〆切となっています。インターネットの申請で受け付けています。今からならゴールデンウィークでビジネスモデル(アイディア・ベース)を作って、まずは仲間を集めてエントリーしましょう。我こそはという方は、すごいチャンスだと思うので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

ソーシャルイノベーションフォーラム2016
ソーシャルイノベーター支援制度申請ページ
[ PR企画 / 日本財団 ]

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