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リビア深刻化で原油相場反発

3月4日のNYMEX WTI 原油先物は大きく反発し、前日比$2.51高の$104.42/bblで引けました。引け後の時間外取引は$104/bbl台後半です。

リビア情勢の一段の緊張に加え、米国の景気回復期待に支えられたWTI 原油相場は、週末を控えたショートカバーもあって大きく反発し、2008年以来の高値を更新しています。

一方、これまで中東・アフリカ情勢にはWTI より敏感に反応してきたブレント相場は終日底堅い展開ながら水曜の高値の$117/bbl台に届かず、ブレントのWTI に対するプレミアムは$11/bbl台に縮小しています。

リビア各地での戦闘が激化し、首都トリポリをはじめ西部の石油輸出港ザウィヤや中部のラスラヌフなどで衝突が行われています。

東部地域への空爆も続き、ベルガでは石油会社の建物が被害を受け、ズエイティナでは石油出荷設備も破損した模様です。

Libya Oil Facility At Zueitina Reported Damaged, Ablaze-Reuters (Dow Jones)

リビア最大の石油輸出港は中部のシドラ港で、国際エネルギー機関(IEA)による推定では1月の出荷量は日量45万バレルということです。続いて東部のズエイティナの出荷量が同21万バレル、西部のザウィヤや中部のラスラヌフは同20万バレル規模ですね。ベルガは日量5万バレル程度で大きな港ではありません。

各港とも著しく機能が低下しつつも、操業は続いているようです。

石油収入の重要性については両陣営とも考慮しているため、積極的に石油生産や出荷施設が攻撃されることはないようですが、戦闘の激化によっては偶発的な事故も起こり得るのでしょう。

リビアだけでなく、中東・アフリカ各地でくすぶる反政府運動の動向も気がかりですね。

リビアなどの原油供給障害を埋め合わせることが期待されているサウジアラビアでも小規模なデモが行われ、今月11日には大規模な反政府デモが計画されていますが、ペルシャ湾岸諸国は事態の鎮静化のため失業や住宅問題への支援策を協議するようです。

湾岸諸国:バーレーン、オマーン支援協議 デモ波及阻止で (毎日新聞)

この日発表の米国経済指標は、雇用者数が大幅に伸び失業率は8.9%と1年10か月振りに9%を割るなど景気回復期待を支援しています。WTI 相場がブレントより大きく上昇した一因でしょうね。

引け後に米国商品先物取引委員会(CFTC)が発表した3月1日時点の建玉報告では、ヘッジファンドのWTI 原油先物買い越し幅は前週比30.4%増と2週連続で大幅増加です。実需筋や上場投信のヘッジなどを担当するスワップ・ディーラーの売り越し幅も拡大で、総取組高は157万枚と史上最高を更新しました。

(参考図表)

2011/3/4
NYMEX WTI Apr $104.42/bbl ( +2.51 )
20日移動平均: $94.72 ( +1.02 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $108.28 / -2σ: $81.17
 幅: $27.12 ( +2.48 ) / 100日平均: $9.05
ボラティリティ
 38.78 ( +0.35 ) / 100日平均: 25.06

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