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ビジネスプレーヤーとしての「あちら側」と「こちら側」

ふと2000年ごろの動画ビジネスの動向を思い出す。

まだ光はおろかADSLもなかった頃に、ストリーミング動画のビジネスに傾倒していた人たちがいた。当然、ADSLや光が普及したら必要になるに違いない技術であった。

ところが思うようには光ファイバーは来ず、2003年頃に一旦、コンシューマ向けには一旦、力尽きるか、B向けにシフトして、家庭向けよりも帯域が細い事業者回線に余計に苦労する会社が増えることになる。

ところが、数年後にYoutubeをかわきりに動画は再度息を吹き返す。皮肉な事にYoutubeの最初はストリーミングではなく、lighttpdによる.flvファイルのHTTPダウンロードだった。

その後、技術が発達し、配信帯域(映像画質)は鮮やかに広がり、いつしかストリーミングプロトコルに入れ替わり、なんでもHTTPブームを起こしたYoutubeもライブ配信もできる適切な技術に転換し、今に至る。

Youtubeが最初に成功した理由は、最新技術を使ったことではなく、スケールされた枯れた技術と、著作権の蹂躙ベースではあるが、本当に自分たちの見たいものが見られるというUXの組み合わせだった。

この体験は、僕の中で強烈な印象を残した。自分は絶対にYoutubeのようなことを思いつかないし、やれないと思う。それ故に、イノベーティブな考え方を学びたかったし、今でもそう思っている。

ビジネスにイノベーションをもたらすのは、ビジネスとして聞き分けの良い「こちら側」の組織ではない。既存業界では、すっかり思いつかないことを、実現しようとする「あちら側」の勢力だと思う。別に、それが過激なほど新しいものかというとそうでなくても良い。ただ既存の常識では忘れられている当たり前のことができればよい。

問題はその「あちら側」が国内なのか、海外なのか。国内なら出資すれば陣営に引き込めるかもしれないが、海外だとそれは難しい。Fintechしかり、その他のジャンルのビジネスしかり、重要な論点かなと思う。

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