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「射幸性」はソシャゲの本質的な問題そのものです

きょう、サイバーエージェントのゲーム事業責任者でいらっしゃるゲーム担当取締役副社長の日高裕介さんと対談させていただく機会があり、あれこれ問題点を探る議論をしておりました。

「グラブル」高額課金をサイバー副社長に問う山本一郎×日高裕介 ソーシャルゲーム対談(前編)
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/279975/033100001/
ゲームにおける「射幸性」は何が問題なのか山本一郎×日高裕介 ソーシャルゲーム対談(後編)
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/279975/040400002/ 

gachagacha_ataranai

 この問題については、そもそもが記事中でも指摘のあるとおり2012年「コンプガチャ問題」の焼き直しの部分であり、業界が襟を正すはずが、実際にはより巧妙(言い方によっては悪質)になって返ってきた話ですので、当然のことながら消費者問題の中心に位置するべきものです。

【山本一郎】ソシャゲのガチャで,本当にヤバい問題はどこなのか
http://www.4gamer.net/games/238/G023885/20160216028/

 この中で、いわゆる「高額課金」問題を問うに当たって、業界側の高収益構造を担う最大のポイントは射幸心を煽る告知に関わるノウハウやビジネスの仕組みです。それもあって、その高額課金を促す仕組みとして射幸性を確保し、一回当たりの投入金額を300円など低い敷居とし、さらに広告表記についてもアウトと言われても仕方がないぐらい煽動的に行ってゲームプレイヤーの金銭感覚を麻痺させる仕組みを提供することで収益性を実現していると言えます。

 その仕掛けのひとつとして、金券扱いのため返金できないという前提で利用者規約が組まれ、ユーザーが極めて低い確率でしか目当てのカードが排出されないことを知らされないまま「確率アップ」という曖昧な文言で300円を突っ込み続け、爆死していくビジネスの仕方の根幹は、この射幸心の煽り方に課題があるといえます。

 翻って、現在法的措置がいくつか進行している内容ではありますが、充分な所得のある人が、個人の趣味と確実な合意の下に年間2,000万円以上の資金をつぎ込んでゲームをしている現状については、問題視する必要は特にないと思います。実際にそういう人がいるからこそ、大多数の人が無課金や微課金でぶら下がっていてもゲームとして成り立つという現状はあります。

 ブリザムさんからご指摘のあった内容については、個人的には射幸心を煽ること、そのための仕組み全般が問題だということで私は考えております。ある程度業界全体の認識を持ってもらうことで、問題点を良く認識して善後策を考えてほしいと思うわけでして。

「射幸性」は果たしてソシャゲの本質的な問題点そのものなのか
http://www.educationbusiness.jp/2016/04/05/%E3%80%8C%E5%B0%84%E5%B9%B8%E6%80%A7%E3%80%8D%E3%81%AF%E6%9E%9C%E3%81%9F%E3%81%97%E3%81%A6%E3%82%BD%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%82%B2%E3%81%AE%E6%9C%AC%E8%B3%AA%E7%9A%84%E3%81%AA%E5%95%8F%E9%A1%8C%E7%82%B9/

 なお、この点の議論についてはPOKKA吉田さんが先日上梓された『パチンコが本当になくなる日』がかなり際どいところまで論じているので、ぜひお手にとっていただければと思います。モノによっては「これはソーシャルゲームそのものに対する言及じゃないの」とか「このままの話でいくと、こんな業界団体を作って四の五の議論しなければいけなくなりかねないぞ」などという切迫感も覚えると思いますので。

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なぜかパブの鼎談までやっているという至れり尽くせりなところはございますが、まあそれはそれで良しということで。ただ、ひとつ付け加えるならば、この射幸心が悪いというのはあくまで賭博や産業構造において煽るのが良くないということであって、健全な人間であれば、多かれ少なかれ射幸心を持ち、前向きに暮らしているのもまた事実であります。

パチンコ違法釘問題から野球賭博、ソシャゲ問題まで言いたい放題座談会【POKKA吉田×やまもといちろう×木曽崇】http://nikkan-spa.jp/1082695

 そもそもゲームというものが「敵を倒せるかどうかが分からない、でも進もう」とか「ここで頑張ればアイテムがドロップされるかもしれない、粘ろう」というような、射幸心を煽る仕組みの連続です。そればかりか、人間が何がしかにチャレンジすること自体も、射幸心の一部といえなくもありません。やってやれないことはない、怖いけどやってみようと思う人間の前向きな心が、事業家として起業に向かうのか、スマホ片手にガチャを回すのかの違いを起こすだけだとも言えるわけですね。

 それではこの辺で。

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