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Amazon Prime Nowを使ってみた 配達員の姿を見て、切なくなった



私は消費マインドの塊のような人材だ。買い物は大好きで、新しいものはそれなりに好きだ。でも、なんせ意識が高くないもので。「1時間で届く、毎日のお買い物」Amazon Prime Nowも気になりつつも、使わずにいた。気になったので、アプリもダウンロードしていたのだけど。

Amazon

そんな中、胸が痛む光景に遭遇した。3月13日(日)に下北沢で中川淳一郎と対談し、B&Bのイベントに登壇したあと、クルマで移動していたら目の前にAmazon Prime Nowの配達車が。「わ、いた!」という感じだった。助手席に乗っていたアシスタントにお願いし、写真をとってもらう。発見した驚きもそうだが、このクルマの物悲しさが気になった。夜の21時30分くらいだった。世田谷の住宅街を走るこのクルマを見て、なぜか悲しくなった。

と、同時に、「これは、使ってみなくては」という想いも強くなった。3泊4日の出張に出ていたりしたので、今週末、やっと使用。

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アプリでビール2缶、トマトジュース1本、VAAM6缶、サトウのごはん5個入りパック、ボディソープなどを注文。2,500円以上にしないとなので、やや背伸びする。注文が完了するとどこからどこへ配達するかが表示される。1時間配達を選択できなかったようなので、22時~24時指定で注文。

名称未設定

こんな風にSMSで連絡がきたりする。

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「まもなく到着」というメッセージから約40分。全然まもなくじゃねえとか、蕎麦屋の出前じゃんとか思っていたら到着。

配達員の方は50歳前後の方だった。実直そうな方だった。でも、私の注文のためにそこまで働かせてしまったのかと、やや胸が傷んだ。

普通のAmazonと違って、紙袋。3つの袋に入っていた。安定の過剰包装?いや、こういう同じ袋なのが合理的なんだろうね。

配達員もスマホでスキャンして配達完了登録。

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届いた荷物。

うん、たしかに便利だ。全部、スマホで完結っていうのも今っぽい。

しかし、なんというか、複雑な心境になるサービスだった。ここで働く人が気の毒になった。ここまでの便利って必要なのだろうか。1日我慢するとか、コンビニに行くとかでもよかったのではないだろうか。

いや、そういう考えも偽善的かもしれない。こういう新サービスで新しい雇用が生まれていたりもする。忙しく働いている生活者にとっては便利だ。昔の深夜番組でAV女優や風俗嬢に対して芸能人が「なんで、そんな仕事しているの?」と説教するような偽善に似ているかもしれない(そういう番組は今は見かけないのだけど)。

ただ、過酷な環境で働く労働者をまた増やしていないかと心配したりする。労働者と生活者がいつの間にか、加害者、被害者になる連鎖?

まあ、このサービスは不を解消するものであり、これまでのネット通販業者以外が競争相手になってくるのだろうけど。でも、圧倒的に便利だと思わせるには、より幅広い商品、急に必要になったがちょっとお店に買い物に行くのが面倒だなと思うような商品を取り扱わないと行けないのだろうな。ここで、また過剰サービススパイラルになったりするのだろうけど。

先月、Yahoo!個人にこんな記事を書いた。

店員に理不尽な説教をされて考えたこと ブラック企業とモンスター消費者問題 お客様は神様か?
http://bylines.news.yahoo.co.jp/tsunemiyohei/20160224-00054719/

今日のエントリーとは趣旨が違いそうで、似ていて。

生活者はそこまで望んでいるのか、生活者の過剰な要求で大変な想いをする労働者が増えていないかとか。いろいろ考えたりする。その生活者も労働者なわけで。誰もが生活者であり、多くの場合労働者なのに、互いにいじめ合う連鎖。

もちろん、一部前述したように、これで雇用が増えたり、忙しく働いている人の生活が便利になったりするわけだし、新たな視界も開けるのだけど。

なんというか、人に迷惑をかけつつ、ハイテクな買い物ごっこ、おつかいごっこをさせてしまったような気がして、やや胸が傷んだ。

Amazonはこのサービスでつくりたい世界、これを支える労働者にどんな働きがいを提供しているのか、どれだけ雇用を生み出しているのか、もっと説明するべきだと思う。どんな不を解消し、どんな快を提供するのか。特にそこに関わる人にとってどうなのか。いや、Amazonに文句を言っているわけではないのだけど。

今後は使い方を考えよう。うん。

・・・買ったものは昨晩、一つも利用しなかったよ。

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