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中間マージンを省くことができるサービスが増えてきて思うこと。消費者のリテラシーが向上しないという弊害。

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

最近、中間マージンを省くことができるサービスがすごく増えてきましたよね。わかりやすいところで言うと、大手通信キャリアではなくMVNOを使った格安SIMカードなどです。

その他にも不動産仲介サービスや、生産者とダイレクトに繋がるECサイト、経理サービスや、民泊サービスなど、本当に色々な中間マージンを省けるサービスがここ数年で爆発的に増えました。

この流れはとても良いことだとは思いますが、一方で違和感も感じることも増えてきたので、今日は少し手のひら返して書いてみようと思います。

店舗で購入するからこそ、教えてもらえる知識がある。

僕自身はMVNOの格安SIMカードを利用していますが、スマホやネットに詳しくない人には絶対に格安SIMをオススメしません。

これだけウェブ上に格安SIMの情報が溢れている時代なのに、検索して自力で調べる事ができない時点で、もうその人は格安SIMに変えるべきじゃない。

この辺りの知識に明るくない人は、家電量販店や大手通信キャリアの店舗などにいるスタッフに教えてもらえる情報も十分価値がある。値段以上の価値を生むことが多いんです。

後からジワジワくる情報に、お金を払えるかどうか。

他にも例えば、最近多くの人が手こずっていた確定申告も経理サービスを使うより、税理士さん入れたほうが良いケースもあります。

最初から安易に中間マージンをカットしたサービスを使うべきではない。

「いやいや、ちょっと待て!そんなこと言っても、あんなムダなことばかり勧めてくる人たちに対して、そんなにお金を払っても無駄だろ!」という批判も聞こえてきそうですが、それはあくまで既に知識がある人達にとっての話です。

確かにダイレクトなアドバイスではなく、役に立つことは少ないかもしれないけれど、一見ムダに思える会話から「へぇ!」と思えるような話や「そんな方法もあるのか!」と、あとからジワジワくる系の話を偶然聞くこともあります。

消費者側のリテラシー向上に繋がらない。

つまり、中間マージンをカットすることによる弊害は何なのかといえば、僕ら消費者側のリテラシー向上に繋がらないということではないでしょうか。

詳しい人との会話の中から得られる情報に、お金を払ったほうが良いという場面もあるということです。

でも、直接的に目に見える価値が生まれる部分でもないので、ここが一番ムダな出費だと知識ある人々からみなされて、最初にコストカット対象となってしまう。

知らないこと・わからないことはネットや書籍で調べようがない。

もう少し万人にわかりやすい例で言えば、UNIQLOと無印良品で洋服を買い続けるような話に近いかもしれませんね。

確かに、UNIQLOと無印良品の洋服は費用対効果がものすごく良いと思います。その辺のセレクトオリジナル商品を同じ値段で買うぐらいだったら、絶対にUNIQLOや無印良品のほうが良い。

ただ、はじめからどれだけUNIQLOと無印良品に足繁く通っても、店員さんのつかないお店では、いつまで経っても良いモノの見分けがつかないままです。

「ネットや書籍で調べれば、わかることじゃないか!」と思う人もいるかもしれないですが、ネットや書籍は能動的に情報を調べにいくところです。そもそも、知らないこと・わからないことは調べようがない。

良いショップ店員さんと出会い、色々と教えてもらうことで「そんな世界があったのか!」とやっと見えてくることもあります。

似たようなお話は、以前にも書いたことがあるので合わせて読んでみてください。

参照:圧倒的にダサイくらいミーハーにならないと、本質は見抜けない。 | 隠居系男子

タワマンに住むことで得られる情報とその価値。

話が少し逸れてしまいますが、似たような話でインテリファミリー層が港区やタワマンに住む理由もこれに近いのかもしれません。

彼らは交通の便や治安がいいという理由だけでタワマンに住んでいるわけではなく、タワマンに住むママさん同士の情報交換に価値があると考えていたりします。

大半は井戸端会議のような雑談だったとしても、そこで見聞きした情報をもとに、子供が楽に良い大学へ進学することができれば、費用対効果はすこぶるよいと言えるのでしょう。

最後に

詳しい人から一通り学んで独学もすれば、リアル・ネット問わずその界隈のコミュニティの会話を理解できるようになり、実際に所属することもできるようになります。

そうすると今度は、そのコミュニティの横のつながりで、黙っていても情報が入って来るようになります。そのレベルまで到達したら、中間マージンをカットした方を選べばいい。

はじめから中間マージンをカットしたサービスばかりに手を出していると、結果的に急がば回れ状態に陥ってしまい「安物買いの銭失い」という現象にもなりかねない。

自分の知識がもう十分満たされているのか。そうじゃない場合は、一見割高に見えたとしても、既に知っている人たちから教えてもらったほうが、結果的に安上がりで有益だったりします。

「一体自分はどこにお金を払っているのか」それを改めて見極めてみる必要がある。「安い!」とか「お得!」とかいう他人の大きな声に流されないことです。

もちろん、手取り足取り教えてもらえるお店と、必要なものだけを与えてくれるサービス、どちらも整備されていったほうがいいのは間違いありません。

ただ、どちらも同時に選べるようになってきたタイミングだからこそ、僕らはしっかりと考えながら、自分は今どちらを利用するべきなのかを、改めて判断する必要があるのではないでしょうか。

それでは今日はこの辺で。

ではではー!

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