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騒動後も不規則発言はなくならず?塩村議員に聞くセクハラヤジ後の都議会

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「早く結婚した方がいいんじゃないか」。

2014年、東京都議会本会議場、塩村あやか議員の一般質問中に不規則発言が発生。この発言は、いわゆる「セクハラヤジ」騒動として、都議会にとどまらず、国政、海外からも注目を集める大きな問題となった。

この騒動を経て、都議会におけるセクハラ、不規則発言に対する意識には変化があったのだろうか。当時の様子や都議会の現状について塩村あやか議員に話を聞いた。(取材・執筆:永田正行【BLOGOS編集部】)

ネットや週刊誌に叩かれたが、それでも前向きに捉えたい

インタビューに応じる塩村あやか都議会議員(撮影:蟹由香)
-外国特派員協会で会見を行った影響もあり、セクハラヤジの問題は、国内外で大きなニュースとなりました。その後の報道もかなり加熱していたと思います。当時の状況を改めて振り返っていただけますか。

塩村あやか都議(以下、塩村):誤解されている方が多いのですが、外国特派員協会での記者会見は私が開いたわけではありません。私の前職は放送作家ですが、報道系ではなかったので、「外国人記者クラブの重み」については、それほど理解していませんでした。

また、当時はマスコミの注目が集中しており、都議会の控室からトイレにも行けないような状況が続いていたので、外国特派員協会のある有楽町まで出かけて会見をするのは、かなり困難でした。なので、断ろうと思っていたぐらいです。

それでも、記者会見の依頼を受けた先輩議員の方々が、「地方議員が外国人記者クラブに呼ばれるということは、ほとんどないだろう。一石を投じてきたらどうだ」と言ってくださり、同席もしてくださるということでした。正直、あのような状況になると、体がついていかないんですよ。もう「ここに座っていたい」「動きたくない」というような状況になっていたのですが「先輩方が、そこまで言うのであれば」とお受けしたのです。会見が決まったのは、誰が不規則発言をしたのか、わからないときでした。鈴木都議が名乗り出たのは、会見の前日だったので、すでにキャンセルできない状態だったのです。

あたかも私が自分でセッティングをして記者会見を開いたというように喧伝されてしまっているので、「あんな会見を開いて。日本の恥さらし!」みたいなことを言われるのですが、そうではないのです。このように、自分の意志や思いといった様々なものが少しずつ事実と違うということが、当時はたくさんありました。

その時は本当に分からないんですよ。最初は都議会の中で起きたことだけを話していればよかったのですが、だんだん自分では理解できないぐらい様々なことを聞かれるようになりました。そして、次第に訳の分からない話がたくさん出てきたんです。

記者が追いかけて来て、車3台で尾行されたり、家に帰るとインターフォンに人がたくさん映っていたりもしました。出てみたら、週刊誌の記者に抱きつかれて、ドアが閉められなくて、もうドアを開けっ放しで走って逃げたり、振りほどこうとすると、記者が「塩村さん痛いです」「塩村さん、何するの!?」などと叫び始めたりするので、110番して…といったような状況でした。

様々なパワーバランスが働く中で、黒いものが白になったり、白いものが黒くなったり、灰色になったりするような世界ですから、非常に怖いなと思って過ごしていました。

-この問題は、おときた都議のブログをきっかけにして大きな注目を集めたわけですが、塩村さんご自身としては、ここまでの事態になると想像していましたか?

塩村:まったく思いませんでしたね。議会でいえば、セクハラにはあたりませんが、ひどいヤジがたくさんありましたから。

-一連の騒動が沈静化するまで、どのぐらいの時間が必要でしたか。

塩村:かなり時間かかりましたね。6月の一般質問の際にヤジがあって、その後に週刊誌の攻撃、ネットの攻撃がありました。年末には、「1年の振り返り」といった企画で取り上げられ、また半年経つと、「1年前にこんなことがありました」のような形で注目される。ですから、完全に沈静化するまでは1年ぐらい掛かったように思います。

ただ、ネットや週刊誌ではマイナスなことも非常に書かれましたが、コアな支援者の方々は増えたと感じています。騒動の前後で、知らないうちにFacebookに、1万8000人を超えるフォロワーがついていましたから。

元々、私のFacebookは、Twitterに書かないような日々のこと、例えば猫のことや家のことなど政治家・塩村あやかではないことを発信する場でした。そうした情報を見て応援してくれる人も非常に増えたので、プラスマイナスで言うと、”ちょっとマイナス”ぐらいだと考えるようにしています。

-ものすごくマイナスだったというわけではないと?

塩村:私の存在をまったく知らなかった人が、存在を認知し遠方から応援してくれるということは、この騒動がなければありえませんでした。

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