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【トランプのマーケティング戦略】

共和党の12回目の討論会が開かれました。候補は4人にまで絞り込まれています。

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 (foxnewsより

「1237」が共和党のマジックナンバー。1237人の代議員を獲得する必要がありますが、これまでに首位のトランプ氏が458人、クルーズ氏が359人、ルビオ氏が151人、ケーシック氏が54人となっています。

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(FTより)

仮に誰も1237人を獲得できないと、7月にオハイオ州クリーブランドで開かれる党大会での勝負に!

来週15日に行われる党員集会/予備選挙で、これまでの比例ではなく勝者総取り(winner takes all)方式のフロリダ州(ルビオはフロリダ選出の上院議員)、オハイオ州(ケーシックはオハイオ州知事)でトランプ氏が勝者になるかが注目ですね。

そのトランプ氏の激しい口調は、あくまでも共和党候補に決まるまでのマーケティング戦略で、地位が確立すれば有権者を広く獲得するため、現実路線/中道路線にシフトするという声を紹介しているのは、英FTの Gillian Tett。

ざっくりこんな感じです(全文の翻訳ではありません)。

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 (FTより)

Pragmatism may yet prevail in America(アメリカで現実路線が勝利するか)

米ニューハンプシャー州で5か月前に共和党や民主党の知事、上院議員経験者らが集まった。目的は、超党派でアメリカを復活させ、有権者やグローバルな投資家の信頼を回復させるための「国家戦略計画(national strategic agenda)」を策定すること。この会合はNo Labelという団体が開催したものだが、ほとんど話題にもならなかった。こうした超党派の取り組みは最近、出ては消えている。

ところが、この会合にはちょっとしたひねりがあった。ドナルド・トランプ氏が参加したのだ。そして、この団体の超党派の計画やアイディアを支持したという。

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(WSJより、ハンツマン氏)

共和党のハンツマン氏は「トランプが来たのには驚いたが、非常に前向きだった」と、先週、フィラデルフィアで開かれたビジネスミーティングで紹介した。さらに、トランプ氏が共和党候補になれば協力する用意があることも付け加えた。

世界の債券市場の投資家は、これに注目するべきだ。有権者もだ。ハンツマン氏は極めて真っ当で、ケーシック候補同様に、現実的で国際情勢をよく理解している共和党の代表だ。

今やsensible(思慮深い)という言葉も使い古されているが、トランプ氏を排除していない事実、そしてトランプ氏がこの会合に出席した事実は、トランプ氏のスタイルが超党派でテクノクラート的になる可能性を示している。

今の段階では信じられないかもしれない。何と言っても、トランプ氏の選挙戦の特徴は▽攻撃的な口調と、▽実現可能な政策の欠如と▽まともなアドバイザーの不在だ。

リスクを織り込みたいグローバルな投資家は、トランプ大統領になった場合にいったい何をするのか、何ら確たる情報を持ち合わせていないということだ。

トランプ氏とビジネスなどで一緒になったことのある人は、いまのスタイルはマーケティングに過ぎないと主張する。共和党の党員集会/予備選挙を勝ち抜くには、うるさく厚かましい態度が必要なのだいう(He has to be loud and brash)。

しかし、勝者になれば、有権者の支持を広げるために戦略をシフトするかもしれない。

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(WSJより)

考えられるのは、女性票を得るために娘のIvankaを使うこと。彼女はスマートで、ソフトフェミニズムを促進するWomenWhoWork(働く女性)というサイトを運営している。

さらに上記No Labelなどのアイディアも借りて、もっと現実路線を追求するだろう。例えば、次期大統領は4つの経済目標を掲げて船出するべきだという。

▽次の10年で実質的に25万人の雇用を生み出すこと、

▽今後75年にわたって社会保障制度を維持すること、

▽2030年までに財政収支をバランスさせること、

▽2024年までにエネルギーを自国でまかなえるようにすること。

No Labelは、2017年1月の一般教書演説までに次期大統領が少なくても1つの目標を掲げるよう呼び掛けている。超党派のベテラン議員と一緒にキャンプデービッド(大統領の別荘)などにこもってプランを策定するよう求めている。

要は、超党派で長期目標に焦点をあてることで、ワシントンの手詰まり感(gridlock)を解消し、ほかの目標を達成するモメンタムを得られると言う。

果たしてうまく行くのかと言えば、難しいだろう。ただ、グローバルな投資家は次の点をタカのようによ〜く見る必要がある。

▽トランプ氏のことばがこの数週間でシフトするかどうか、

▽ハンツマン氏のような思慮深い(sensible)政治家がアドバイザーとしてチームに迎えるかどうか。

将来の歴史家は、トランプ氏を一時的な危険極まりないデマゴーグと断ずるかもしれない。しかし、前任者よりも現実的でテクノクラートになる可能性だってある。それはそれで皮肉なことだ。

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