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昔住友不動産、今ユニクロ。五番街666ビル

明日(10月14日)ユニクロはニューヨーク五番街の中心地に巨艦店舗をオープンする。オープンする場所は近代美術館のある53番ストリートに近い。五番街666ビルという印象に残るビルの名前を今でも覚えているのは、かって住友不動産がこのビルを所有していたことがあるからだ。

1990年前後日本の不動産会社がニューヨークで商業ビルを保有することが流行っていた。三菱地所はロックフェラーセンターを買い、三井不動産はエクソンビルを買った。住友不動産には失礼だが前二者に較べると規模とクオリティで五番街666ビルはかなり見劣りした。一時日本の不動産会社がニューヨークのビルを買い占めるのではないか?という噂が流れたこともあったが、結局これらのビルは日本企業の手を離れてしまった。

因みに五番街666ビルの現在のオーナーはカーライル・グループなど3社だ。取引を仲介したクッシュマン・ウェークフィールドによると、ユニクロはこのビルの内8,300㎡(2,515坪)を年間20百万ドル(約15.4億円)で 15年間借りる予定だ。日本流に計算すると月・坪当たりの家賃は約5.1万円。これは銀座の平均的な家賃水準だから、商業地として一等地の家賃に較べるとかなり安い。

ユニクロは2006年にニューヨーク初めての店をソーホーにオープンしているのでこれが2店目だ。また来週は34番ストリートに大きな店を出す予定だ。

五番街の53丁目というと、ティファニーがある57丁目に近い。また近くには24時間無休のアップルの店があると聞く。いわば小売業の頂点のような場所だ。

☆   ☆   ☆

個人的にいうと私はユニクロの製品にミックスした評価を持っている。良い点は生地や縫製がしっかりしていて中々傷まない点だ。ヒートテックや速乾性素材も評価。だからそこそこの山でも使う(さすがに厳冬期の山ではミズノなど専門メーカーのものを使うが)。

じゃ何が問題か?というとファッション性が低いというか面白味がない。いくら男はファッションじゃない、ファンクション(機能)だといっても面白味がないものは面白味がない。また街で同じユニクロのシャツや服を着た人に出会うと「うへ」と思ってしまう。面白味がないけれど丈夫なのでいつまでもタンスに残ってしまう・・・・。

このようなユニクロ商品をアメリカ人はどう評価するだろうか?まず質の高さは評価するだろう。実際ソーホー店に関するネット上の書き込みを見ても質に対する評価は高かった。一方私が「面白味がない」といった点については、boring(退屈な、つまらない)という評価が多かった。

さて五番街で買い物をするアメリカ人はどちらの評価を下すだろうか?

ユニクロさんには、アメリカ人の好みに対応して、15年位は頑張って欲しい(米国では途中でリースを解約するとペナルティが莫大なので)ものである。

五番街に進出することは出来ても城を守り通すことの難しさは日本の不動産会社が教えてくれた。ユニクロの勝負はこれからである。

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