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電力需給のこれから〜ベースとワーストケース〜

東日本大震災後の電力需給予想について、楽天的(ベストケース)シナリオは既にブログに書いた。http://kitanotabibito.blog.ocn.ne.jp/kinyuu/2011/03/post_0ddb.html

今回はNautilus Instituteのレポートのベースケースとワーストケースを紹介しよう。

ベースケースの予想では、大震災で被害を受けた東電・東北電力の原発(壊滅的打撃を受けた福島第一を除く)の点検に、ベストケースよりも時間がかかり、また修理や地方政権の反対等で、原発の再稼働が遅れるというものだ。また現在稼動していない火力発電所の運転再開にも時間がかかるという想定だ。その結果、東電・東北電力の電力供給不足は数年(5年程度)続くと判断される。

この場合火力発電所の新規建設が必要だが、産業・民生用電力の総需要とピーク需要の削減が求められる。需要削減は現在一部の地域で実施され始めた計画(輪番)停電の形で行われる。

これはどのような影響をもたらすだろうか?以下はレポートを離れた私の意見である。

まず関東地方等日照条件の良いところでは、ソーラー発電設備を備えようとする企業・消費者が増えると考えられる。またスーパーやコンビニエンスストアに食品を納入する食品加工業など停電が致命的な影響を持つ業種では、LNGの自家発電装置を導入するところが増えると予想される。

また電力削減要請は、時差出勤・在宅勤務奨励や、クールビズ(およびウォームビズ)の通年化〜つまり背広より過しやすいビジネスウエアの奨励〜といったことが起こりそうだ。

ワーストケースシナリオはベースケースの延長線上にある。つまり被災地域の原発が大きなダメージを受けていて再開により時間がかかる、更には全国レベルの原発反対運動が起きて全国的に電力需給が悪化し、需給バランスの回復に5年から10年はかかるというものだ。

☆    ☆    ☆

大地震で安全に停止している原発の状況などが分からないので、今後の電力需給がどうなるかは推測の域をでない。今回大事故が起きた福島第一の原子炉はGEのマークⅠ型と呼ばれる燃料棒と使用済燃料を一緒の冷却装置内に置くなど問題があると指摘する専門家もいる。同タイプの原子炉(例えば女川発電所にもⅠ型あり)に対するアレルギー等から、緊急停止した原発の再開は簡単ではないかもしれない。

とすれば5年位計画停電が発生する可能性がある・・・ということをメインシナリオに企業も個人も活動方針や設備計画を見直すべきかもしれない。

私個人の話で恐縮だが、私は自宅のダウンサイジングが一つの課題ではないか?と考えている。二人の娘が家を出て暮らすようになったので、部屋が余りエネルギー効率が非常に悪くなっている。

太陽や風の恵を最大限に活かす暮らし方を考える・・・・。そこから新しい生き方やビジネスチャンスが生まれるのではないだろうか?

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