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【グーグル】、新物流システムを特許出願!ラストマイルはロッカー積んだ無人トラック?

160214自立型宅配トラック

■ドライバーレスカー(無人運転車)の実用化を目指しているグーグルは、特許出願から無人トラックを使った宅配システムを計画していることが明らかとなった。アメリカ合衆国特許商標庁に出願された18ページのドキュメントには「自立型宅配プラットフォーム(Autonomous Delivery Platform)」と名付けられており、グーグルが現在テストを行っているドライバーレスカー技術を応用したものとなっている。自立型宅配プラットフォームは、ロッカーを装備した無人トラックが目的地となる利用者宅へ行き、利用者がロッカーから宅配物を取り出す仕様となっている。それぞれのロッカーにはキーパッドが付いており、PINコードやクレジットカード番号の入力、スマートフォンのNFC(Near Field Communication)技術でロックを解除して商品を取り出すのだ。自立型宅配プラットフォームは、宅配だけでなく返品にも使え、複数の宅配も可能となっている。

 運輸省道路交通安全局(National Highway Traffic Safety Administration: NHTSA)は先ごろ、ドライバーレスカーに搭載している人工知能(AI)を「運転手」と見なすとの判断を示した。一方で、カリフォルニア州は運転者無しでの運転を現状では認めない方針を明らかにしている。出願されたばかりの自立型宅配プラットフォームの開発も未定の状態であり、法律の整備も整っていない。が、ドローンによる宅配が可能となる頃、もう一つのラストマイル(ラストワンマイル)の選択肢として無人宅配トラックは注目されることになるだろう。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。全米小売業界(NRF)の年次総会などで盛んに取り上げられるようになった「ユニファイド・コマース(Unified Commerce)」があります。ユニファイド・コマースとはオムニチャネルの進化・発展形で、文字通りオムニチャネルを統一したプラットフォーム展開です。ただ、後藤が感じるのは、ユニファイド・コマースは未だ概念としてのバズワードでしかないということ。モノのインターネットとなるIoT(Internet of Things)と同じで、メディアからの煽りで言葉だけが先行している、未だ来ていない「未来」状態です。IoTの現状を知りたければIoT製品の体験ショールームとなる、サンフランシスコの「ターゲット・オープンハウス(Target Open House)」に行ってみればいいでしょう。お客の少なさに驚くと同時に「IoTは王様のアイディア、アイディアグッズなんだ!」と分かります。アイディアがどんなに斬新でも高ければ、また使えなければ売れません。

15年9月25日 - 【ターゲット】、IoT製品オープンハウス!スマートすぎてスクラッチ・マイ・ヘッド?

⇒後藤はIoTを否定しているわけではありません。いずれ画期的な製品が出されると期待しています。しかし、わけのわからない横文字・概念で期待感や不安感を不要に煽っても意味はありません(メディアは媒体を売らなければならないのでしょうがないのでしょうが...)。今のところ、ユニファイド・コマースもオムニチャネルの先にあるものだという理解だけで十分なのです。日本ではオムニチャネルさえ十分に理解されていないのですから。実際の調査取材をせず想像だけ先行させ「メーシーズがオムニチャネルの先駆者だ、成功事例だ」と誤った情報が流布されるのです。当社が行っているオムニチャネル・リテーリング養成講座シリーズ「最新!リアルとネットが融合するオムニチャネル戦略」で6つの基本ステップを教えています。基本ステップに、オンラインから購入した商品を店から宅配「ボドフス(BODFS:Buy Online Deliver From Store)」というステージがあります。大手チェーンでさえ、ほんの一部しか着手していない段階です。

⇒日本より5年~10年先をいくアメリカ小売業でさえ、ラスト・マイル(ラスト・ワン・マイルの省略形)の整備さえできていない状況ではユニファイド・コマースは語れません。ましてや日本でユニファイド・コマースを論じても絵に描いた餅でしかないのです。そのラストマイルに新たな選択肢が生まれようとしているのです。オムニチャネルの6つのステップにある、オンラインで購入した商品を受け取りはお店となる「ボピス(BOPIS: Buy Online Pick Up In Store)」の応用?、ピックアップ用のロッカーを無人トラックで利用者宅まで運ぶというものです。ドライバーレスカー(無人運転車)の実用化が進めば、当然、無人トラックの実用化も可能でしょう。ピックアップ用のロッカーを無人トラックで運べるようになれば、レストランからの出前ももちろんですが、冷蔵・冷凍・保温を必要とする複雑な食品宅配もスーパーから比較的容易に且つコストをかけずに宅配できるようになるでしょう。

 無人運転車の安全性が確約され法的に整備されてからということになるので、無人宅配トラックは未だ来ていない「未来」の話として当分の間、続きますね。

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