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白鵬の「猫だまし」と安倍政権

人間は放っておくとすぐ堕落する。
どんなに日々精進して、自分を磨き上げている者でも、堕落はふと忍び寄る。
楽をしたいという気持ちは、どうしても、いつの間にか、浮上してしまう。

白鵬が余裕があるから「猫だまし」なんかやって、相撲の色んな技を試して、楽しんでいるのだとしたら、相手力士への侮辱になる。
本来「猫だまし」は窮鼠猫を噛むで、圧倒的に不利だからこそ、繰り出してくる卑小な技だ。
横綱相撲とは相手の全力を受け止めて、それでも勝つという器の大きさを見せねばならない。

だが実はガチンコの相撲をやれば、各力士の力の差は大してないのかもしれない。
だから密かな取り引き(八百長)も容認されていたのかもしれない。
手抜きのような技が横綱から飛び出すくらいなら、密かな取り引きを黙認していた方が良いのかもしれない。

わしが子供の頃は、大鵬VS柏戸の時代だったが、毎度毎度、大鵬が優勝するのを面白くないと思っていた。
子供にとっての一年は長い。
毎場所、毎年、大鵬の優勝を見てたら、マンネリな気がして、柏戸を必死で応援し、柏戸が優勝したら心から嬉しかった。
大鵬でも負けることがあるんだという気持ちが、自分の希望にすらなっていた。
それほど大鵬が偉大だったのだ。

これが大人になると感覚が違う。
盤石の横綱が見たいと思う。
どんな横綱でもいつか若い力士に負ける時が来る。
大人の感覚では案外その時期は早く来るように感じる。
優勝回数だけでは横綱に対する思い入れは育たない。
北の湖と輪島の試合はやっぱり名勝負だった。
白鵬は名勝負を何度も生み出してほしい。
そのためには受けて勝つという美しい相撲に徹するしかないと思う。

安倍政権の運営も「猫だまし」だらけで見苦しい限りだ。
安保法制も先にアメリカ人に約束して、わしをゲストに呼ぶ勉強会まで反故にして、自民党の議員が誰も国民を納得させる説明が出来ぬままに成立させてしまった。
そして下着泥棒を大臣にして、臨時国会を逃げてしまうというみっともなさ。
横綱相撲からははるかに遠い。
「猫だまし」みたいな卑小な手口で、逃げるばかりの政治をしている。

そんな時代だからこそ、大相撲だけは相撲道という美学を見せてほしいものだ。
勝てば何でもありでは夢がなさすぎる。

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