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  • 階猛

大きな固まりをどう作るか-野党再編


20日、大相撲九州場所の最中に、かつての大横綱北の湖が亡くなりました。今場所10日目に横綱白鵬が格下の相手を「猫だまし」で破った一番について、理事長の立場から「横綱としてやるべきじゃない、前代未聞じゃないか」と叱責していたのが記憶に新しく、突然の訃報に驚きました。謹んでご冥福をお祈りします。

ところで、北の湖が亡くなる直前に語った「猫だまし」は、相手力士の目の前で突然両手を叩き、驚いた隙に攻めようという奇襲作戦です。失敗すれば為す術なく敗れる危険もあります。通常は、小兵力士が大きな相手に勝つために一か八かで繰り出す技であって、仮に成功しても次に勝てる保証はありません。やはり、勝つための王道は、大きく強くなることです。

今の国会の状況に置き換えると、数の力で圧倒的に劣る私たち民主党を始めとする野党は、重要な法案や予算を否決したり、内閣不信任案を可決したりという正攻法で安倍政権を倒すことは困難です。かと言って、数の力がものを言う政治の世界で、今すぐに、数が小さい野党が大きい与党を倒す「猫だまし」のような奇策はありません。与党とがっぷり四つで渡り合えるようにするために、「大きな固まり」を作らなくてはなりません。

最近、民主党の中で「解党論」が出たことを理由に、気の早いマスコミは党分裂につながるのではないかと書き立てています。私もその発信源となった会合に出ていましたが、野党が大同団結するためにどんな方法があるかという、「大きな固まり」を作るための話し合いでした。民主党を分裂させて「小さな破片」を作るような議論はされていません。

17日、民主党の全国幹事長会議が開催され、私も岩手県連の幹事長として出席しました。冒頭の挨拶で岡田代表は、「次の国会に向けてなるべく大きな固まりを作るという方向は持っており、国会で統一会派を目指したい」と発言し、全国各地の幹事長からも「大きな固まり」を作るための建設的な意見が出されました。来年の参院選で巨大与党に勝利するために、「大きな固まり」を作るという方向性で党内はまとまっています。

あとは、より「大きく」「固く」するための方法論です。より「大きく」するためには、野党が結集しやすいように、民主党が今の党の名称や形にこだわらないことが必要です。より「固く」するためには、せっかく結集した野党が再びバラバラにならないよう、理念、政策を十分に擦り合わせ、これが一致しない政党とは一線を画して付き合う必要があります。19日、細野豪志代議士を会長とし、私が事務局長を務める「自誓会」は、そのような立場にたって党内で活動していくことを決めました。奇策ではなく正攻法で野党再編を目指します。

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