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オンライン・サロンと啓蒙の世紀

近年、オンライン・サロンというものが登場しています。

たぶんオンライン・サロンというのをはじめた草分け的存在は梅木雄平さんの「Umeki Salon」と堀江貴文さんの「堀江貴文サロン」だと思います。

加えて経沢香保子さん+はあちゅうさんの「ちゅうつねカレッジ」、木村直人氏とエザキヨシタカ氏の「マルチバース・サロン」、イケダハヤト氏の「イケダハヤトのブログ塾」など、大きなメンバー数を誇るサロンが次々に登場しています。

我々が「サロン」と聞いて思い浮かべるのはフランス革命前夜に登場した、貴婦人の主催するサロンでしょう。

ランブイエ夫人、スキュデリー嬢、メーヌ侯爵夫人、タンサン夫人、デュデファン夫人、ジョフラン夫人、デピネ夫人、レスピナス嬢、などのサロンが有名です。

それらのサロンでは、モンテスキュー、ヴォルテール、チュルゴー、ダランベール、ディドロ、ルソーなどが政治、文学、哲学などについて語り合ったわけです。その中から『百科全書』、『法の精神』、『社会契約論』などが登場します。

1024px-Salon_de_Madame_Geoffrin
(出典:ウィキペディア ジョフラン夫人のサロン。ルソー、ダランベール、ケネー、ディドロ、チュルゴーなどの姿が見える)

そういうと、なんだか堅苦しい印象を与えてしまいますが、サロンの目指すところは:
1.To amuse one another
2.To refine the taste
3.To increase knowledge of the participant through conversation
でした。つまり楽しいひとときを過ごしながら、より洗練された目を養い、会話を通じてお互いの知識を高め合うというわけです。

もうひとつ重要な点として、サロンは宮廷(court)ではないという点を指摘すべきでしょう。つまりヒエラルキー(身分の上下)に関係なくサロンのメンバーが対等に交流したのです。

このように知識や教養に対してどん欲だった時代を「啓蒙の世紀」と呼びます。

ネットが一般の人々に普及してかれこれ20年。いまやネット環境やSNSに代表されるプラットフォームは「当たり前のもの」になりました。

つまりこれからは「それを使って、何をやるか?」が問題になるわけです。これは常に変化しています。たとえばYouTuberになるというのでも良いし、フェイスブックで「きゅうりに驚くネコ」の動画を楽しむのも良いと思います。

サロンは、そんな多様なネットの活用法のひとつというわけです。

いまは何でもスマホで事が足りてしまう時代。だから「知の神殿」がオンライン・サロン上に存在したところで、なんら違和感は無いのです。

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