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ドル買戻しの息吹を感じつつ・・・

みなさん、こんにちは!

為替千里眼、今週も1週間お疲れ様でした。今週も引続き大震災後の様々な報道に影響され、関東圏では水の買占めに回ったり、依然として逼迫するガソリン需要に対する対応に追われたりと、震災後2週間と言えどまだまだ通常通りの生活に戻ることは困難であり、心理的にもあまり余裕がないというのが実情かもしれません。それでも、マーケットは徐々に震災からの回復の兆しを見せており、東京株もそれなりに続伸、昨晩のNY株も4日続伸ということもありますので、市場センチメントが一段と悪化するようなことはなさそうですので、その点は唯一の救いかもしれません。引続き、福島原発での事故後の進捗に関しては気掛かりではありますが、マーケットは徐々に足並みを整えつつありますので、あまり悲観的になり過ぎずに来週からのマーケットに備えて行きたいと思います。

さて、昨晩の動向から振り返りますと、序盤に発表された米GDP4Q確報は、年率+3.1%と市場予想を上回る好結果となり、ロンドン以降から俄かに強まっていたドル買いの動きに拍車を掛ける形となりました。内訳としては、需要拡大における在庫積み増しが一番の寄与になったかと思いますが、引続き設備投資も堅調、個人消費は改定値からは下方修正されたものの、水準的には+4.0%と06年来の大幅な伸びで確定しており、引続き米景気回復を示唆する内容だったと言えます。U-Michに関しましては、市場予想を下回る67.5に下方修正されてしまいましたが、GDPの好結果に対するセンチメントを打ち消すほどの力はなく、株価への影響も限定的となりました。信頼感指数は概ね原油価格の高騰などを反映していたと思いますが、株価は引続き堅調、雇用環境も改善傾向にありますので、これが一段と悪化するようなイメージはなく、CB消費者信頼感もまた同様かと思われます。

CFTC IMM positions(Only, March 22, 2011)
JPY:Long52,484  Short17,959
EUR:Long81,574  Short33,221
GBP:Long53,348  Short23,624
CAD:Long49,722  Short 3,745
CHF:Long24,883  Short 3,582
AUD:Long59,626  Short 7,892
NZD:Long 6,005  Short 7,487


※先週データはこちら

IMMポジションです。全体的な数値にさほど変化はありませんが、対前週比でのポンドロングの大幅な拡大も既に週後半で大きく吐き出されておりますので、次週データではロングは再び大きく減少しているものと思われます。ご覧の通りユーロロングの積み上がりが気掛かりで、今週台頭したポルトガル危機を背景としたロング吐き出しが懸念されるところで、昨晩も一時1.40Midレベルまで軟化しておりますので、引続き下値リスクに備えつつ、次月初のECB理事会後の展開を窺うようなイメージです。その他オージーが一段高となっており、ロングも拡大しているかと思いますが、さすがにデイリーでも7営業日続伸となっているうえ、史上最高値更新レベルですので上値目処も付けにくいため、そろそろ反落リスクに備える時期ではないかと思われます。

US10Y Treasury Notes

画像


10年債利回りです。原油価格高騰による世界景気の後退懸念、中東情勢の悪化、本邦大震災を受けた回避的動意を背景とした安全資産に対する需要などから、一時3.20%まで低下いたしましたが、その後は株価上昇などから着実に水準を回復させており、短期下落トレンドを上抜きつつある状態です。とは言え、来週に控える一連の債券入札に対する警戒感という側面もありますので、このまま利回りが上昇(債券下落)となるかどうかは不透明で、依然として高止まりしている原油価格、リビアやバーレーン情勢への不透明感などが債券需要を下支えしておりますので、この辺はあまり楽観的にならない方が良いかもしれません。ただ、昨晩の一連のFed高官の発言が、大よそQE2終了に向けた地ならしに動いていることから、こうした部分が意識されれば債券利回りが今後大きく低下することもないかと思います。

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QE2は6月末で終了するのか?



非常に神経質な部分かもしれませんが、昨晩のマクロ以外での注目材料となったFed高官の一連の発言についておさらいしておきたいと思います。昨晩講演を行ったのは、ミネアポリスのコチャラコタ総裁、シカゴのエヴァンス総裁、アトランタのロックハート総裁、ダラスのフィッシャー総裁、フィリーのプロッサー総裁の5名となり、ロックハート総裁以外はみな2011年のFOMC投票メンバーとなります。既にご周知のとおり、プロッサー総裁は最もタカ派として知られるメンバーで当初からQE2の早期終了を訴えているメンバー、ついでフィッシャー総裁およびコチャラコタ総裁についても、QE2そのものの理解は示しているものの、インフレ懸念を背景にQE3への拡大・延長については反対しているタカ派メンバーとなります。エヴァンス総裁およびロックハート総裁はハト派メンバーとして知られており、特にロックハート総裁はプロッサー総裁の対抗馬として知られる一番のハト派メンバーの一人ではありますが、2011年メンバーではありませんので、やはり鍵となるのがエヴァンス総裁だったのではないかと思います。

そのエヴァンス総裁の昨晩の発言内容ですが、引続き現在の国債買い入れプログラムを完了させるべきとしながらも、国債買い入れ延長については、その必要性は小さい見込みとの見解を示しており、明らかに温度感が変わりつつある点が示されております。背景には、インフレこそ低位安定化しており、早期引締めに対する必要性は感じていないようですが、失業率の大幅低下に対しては明るい見通しを持っており、足許の失業率の急低下に対して「本物」という見方を示した点は、同じく講演を行った最ハト派のロックハート総裁による「おそらく求職者の多くが、就職活動を断念したことも背景にある」といった見解とは一線を引く部分ではないかと思います。もちろん、依然として緩和方針の正当性を唱えている点はバーナンキ議長も同様ですので、6月までの政策変更の可能性は低いと思われますが、こうしたスタンスの変化を市場がどのように捉えるかどうか、これまでのドル売りの流れから、そろそろドル買戻しの流れに移行することに対する心構えと準備が必要になってくるのかもしれません。

今週もありがとうございました。

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