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人数の多寡による無関心とマイナー性

以前いた会社で、早くオフィスについて、出勤する人を観察していたんです。

最初は数人しかオフィスにいないので、朝来た人はみんなに挨拶をする人が多い。
しかし、10人を超えたあたりから、挨拶をする人は皆無になって黙って席につきます。

別に人間性がさして変わるわけでもなく、集団と個というのは、その時のバランスで相互に空気を読み合っているのかなと思っています。

それと同時に、同じような役割の人が、すごく人数が多くなったら、一人一人の成長を考える余地が少なくなっていきます。正確には他のことに忙しくて、細かいことに関心が寄らなくなります。それなら、と、評価制度というモデルを作って、それに当てはまる人だけを持ち上げた方が効率がよくなります。

それは勝ち組にとっては悪いことではないのかもしれませんが、たまに、そこにまるっと個々のやりたいこと、などは丸め込まれてしまっていて、それに慣れてしまった人は、特に問題意識を持たないまま「会社ってそういうものだよね」って生きてくことになったりします。

そこに疑問を持たずに慣れていくことを「大人になる」と言ったりしますね。

それが成長のメインストリームであれば問題ないのですが、問題は世の中の中心点がずれていった時に、そのまま年を取って行っていいんだっけ?という部分。
もしそれが自分にとって望ましくない方向性だなって思ったら、道をすぐに変えて欲しいですね。若ければ若いほど、その自由度は高くなります。周りが再評価してくれるから。

また、全然違う話ですが、すごくエッジの人材しかできない技術というのは普及したとは言われません。例えば東大生ぐらいの知力がないと作れない技術があったとすると、人口カバー率でほんの微小な割合ですから、多くの人が恩恵を受け入れられないからです。サービスを提供する側も、沢山お金を出してくれる大企業を相手にマーケティングすることでしょう。何故なら自分たちの持っている時間に限りがあるからです。

ところが、何個か普及させることができます。それがWebサービスなどで利用権を配ること。また再利用なソフトウエアライブラリのようなものに落とし込んで、ツールとして使えるようにすること、です。

つまり普及する、というのは、その技術が扱える人数が増える = 人材の偏差値を下げる、、、ということと同義なのではないでしょうか。当たり前だけど、母数を増やすなら、何かの正規分布の裾野を広げるように簡単にすればいいということになります。これが行き過ぎると、今度は自分の持っている技術が無効化されるコモディティ化攻撃ということにもなったりしますが、だからと言ってチャンレジしないような代物ではないように思えます。

その世界を作った人たちも永遠に若いわけではないので、人生に疲れた頃に無効化攻撃を食らうと、人生壊されることもないとは言い切れません。かと言って何もしなければしないというリスクも存在するわけです。そもそも機会損失しますから。

市場規模を大きくする時には、原則、自分の持っている強みは囲い込んだまま、それが活用可能な状況のみを無償で提供するなどが一つ戦略として考えらるわけですが、いわゆるプラットフォーム思考として、技術力とは違う感性が求められるのだと思います。ソフトウエア産業で勝つ方法論の重要な一つ、ではないかと思うわけです。ただビジネスが連動してないと技術だけじゃ広まらないし、何より付加価値としてのマージンが取れないのであまり儲からない。ツールだけを提供すると技術はコモディティ化して強みが無効化されかねず、他の人達に美味しいところを持っていかれるなどとなかなか難しいようです。

二つの話は違う話なんですけど、今日のPyconでモデレータをやるジョブフェアのパネルディスカッションについて考えていて、辿り着いた二つのポイント。なんかうまく、議論に組み込めるといいな。

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