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いよいよ本気らしいアップル・カーは自動車の何を変えてくれそうか

アップルの資金力からいえば、アップルが自動車産業に参入しても不思議ではありません。つぎつぎに自動車産業から人材の引き抜きを行ったり、またBMWと接触したりと、プロジェクトが動いている気配を伝えるニュースが絶えません。そし先週には、ウォール・ストリート・ジャーナルから、アップルが2019年に電気自動車を出荷開始を目指しているというスクープがありました。これまでの一連の報道もあわせてみると、おそらくアップルは本気なのでしょう。

アップル、電気自動車開発を加速-19年の出荷目指す - WSJ
Apple、続く自動車関連の人材獲得!電気自動車開発の噂を裏付ける動き - iPhone Mania

iPhone 6s、iPhone 6s Plusの予約販売は好調だったようですが、これでますます、アップルはiPhoneへの依存度が高まります。しかしスマートフォン市場は成熟に向っており、新たな事業の柱が必要になってきているという事情が電気自動車へのチェレンジの後押しをしているのだと思いますが、アップルの電気自動車は、いったい自動車にどんな新しいことを起こし、どんな発想で、自動車の意味を変え、さらに産業の構造をも変えるてくれるのでしょうか。いろいろと想像をめぐらすことは刺激的で楽しいことです。

まずは本当に自動車市場に参入することが可能なのだろうかです。

自動車の市場には、絶対的な覇者がいません。群雄割拠の状態で、トヨタ、VW、GMが3強ですが、それぞれのシェアは11%強で、あわせても35%です。そこにルノー日産9.8%、現代自動車が8.9%と続いています。韓国の現代自動車が設立されたのも1967年末で、まだ半世紀がたっていません。

そして近年では、自動車ビジネスでは経験のないPayPal共同設立者イーロン・マスクが率いるテスラが登場したのは2004年のことです。2014年の電気自動車販売台数を見ると、一位はさすがに日産リーフで、年間6万台強。アウトランダーPHEVとテスラ・モデルSが3万台強、シボレー・ボルトとプリウスPHVが2万台前後です。全世界の自動車販売台数が9,000万台近くあることからすれば、まだまだ市場は萌芽期に過ぎず、十分参入する余地はあります。
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2014年度】EV -電気自動車- 販売台数世界No.1の車は?|兵庫三菱自動車販売グループ

VWのクリーン・ディーゼルがクリーンどころかブラックだったというのは悪い冗談みたいですが、不正の発覚によってディーゼルから、VWやBMWのPHVへのシフトをさらに加速させるでしょうから、おそらくアップルとしても参入を急ぎたいところでしょう。
欧州自動車各社のエコカー攻勢加速 PHV投入相次ぐ - SankeiBiz

あとは工場を持たないアップルが自動車を生産できるのかも気になりますが、そこは資金力と人材で解決できるのではないでしょうか。アップルの資金力からすればM&Aも可能かもしれませんし、自動車メーカーと協業してiPhoneなどを製造請負するフォックスコンのような存在を生み出すのかもしれません。燃費を偽っていたことでブランドの信頼が揺らぎ、成長の勢いを失った現代自動車からすれば、アップルのOEMを請け負うという選択肢もありかもしれません。

ではアップルに期待したい変革の焦点はなにであり、またアップルに立ちはだかる最大の障壁とはなにでしょうか。興味のある方は、本日発行のブロゴスメルマガで続きを御覧ください。

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