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だからSEALDsは嫌われる

 これを書いている今現在、安全保障関連法案をめぐる与野党の攻防が国会で行われている。
 まぁ「動画」の存在を前提とするマスメディアには、国会での乱闘もデモも格好のエサと言え、テレビメディアが大きく扱っている。
 ネットもいくらマスメディアを嫌悪したところで、その影響力にはあっさりと飲み込まれるわけで、右も左も相手を罵る言葉をお祭り騒ぎでTwitterなどに投稿しまくっている。

 という、そのような変な状況で、今回はあえてちょっとSEALDsの存在を振り返って考えてみたい。
 SEALDsは「若い人が国に対して声を上げた」ということで、ある種の左派たちに両手を挙げて歓迎された。
 数年前、国会前を囲んでいた人たちはSEALDsではなかった。さまざまな反原発団体が太鼓を叩いたりしながら「原発辞めろ!」「野田辞めろ!
 そうした人たちがSEALDsを歓迎し、今回もまた国会前で騒ぎ立てている。

 さて、2011年3月11日に、日本が大きな地震に襲われ、津波が発生して様々なものを飲み込んだ。そうした中で福島第一原発も大きなダメージを受けて、屋外に大量の放射性物質をばらまく事故を引き起こした。
 そうした中で、震災以前から反原発活動を行ってきた人たちは、人々の先頭に立ち、世論を動かそうとした。しかしその目論見は失敗した。なぜなら、反原発運動家たちは被災地の現実に目を向けず、イデオロギーの喧伝に終止してしまったからだ。

 最初こそ、放射性物質に対する不安から、反原発活動が積み立ててきた放射能に対する知識に期待を寄せる人もいたが、結局彼らは「ガンなるぞ!」「奇形児が産まれるぞ!」という恐怖煽りを繰り返すマシーンでしかなく、知識は真っ当な科学者たちの足元にも及ばなかった。
 さらに、小回りの効く効果的な活動を期待もされたが、彼らは線量計を片手に「いかに高い数値を叩き出すか」というミニミニホットスポット探しゲームに終始し、科学者たちのように長期的に利用でき、多くの人の健康を支える客観的なデータを蓄積するということを行わなかった。

 やがて国内でそっぽを向かれ始めた彼らは、海外のメディアに対して、いかに「フクシマ」が放射能に汚染され、奇形の動植物が溢れているか。そしてそれらを国やメディアが隠しているのかという、嘘の福島の放射能汚染情報を垂れ流した。実際の遠く離れた日本などどうでもいいと考える、環境保護活動を金に変える海外の扇情的なメディアに、そうしたネタは高く売れたに違いない。

 結局、日本の反原発運動は、震災という日本が一番大変なときに、被災者やそれに関わる人達を助けるどころか、自分たちのイデオロギーのために足蹴にしていたのである。反原発が良心的な日本人から憎まれるのは当たり前である。

 さて、現在のSEALDsを後ろで支えているのは、あの時の反原発である。
 SEALDsと反原発は違うが、しかし決してそのつながりを隠そうともしていない。
 しかし、震災という一番大変なときに困難にある人達を守ろうともせず、流言飛語を流して騒ぎ立てていた人たちの支援や支持を受けた団体が、いくら「憲法を守る!人権を守る!」ということを主張しようと、全く信頼に値しないのである。

 日本人の少なくない人が、集団的自衛権の行使には反対している。しかし、その中に「反原発運動と一緒にされたくない」という人もたくさん含まれる。SEALDsは国会前にたくさんの人たちを集めてご満悦かも知れないが、そこに来ていない人が、なぜ来ていないのかということにも、思いを馳せるべきである。
 SEALDsが本気で、集団的自衛権を阻止しようと考えれば、反原発が擦り寄ってくることを拒否し、ハッキリと「反原発には組みしない」ということを突きつけ、問題を切り分ける必要があった。しかしそれをせずに、反原発と同じ官邸前抗議という行動を起こすことにより、日本全体からの反原発に対する嫌悪を自ら引き受けたのだから、嫌われているのは戦略レベルでの失態としか言いようが無い。
 SEALDsの存在は、結果として集団的自衛権の行使に賛成する人たちを下支えしたと言える。そしてこれからも反原発をきっちり切れない「サヨク」は、自民党政権の暴走を下支えしていくのだろう。

 本気で日本を変えたいと思うのであれば、まずは反原発活動家たちとの縁を切ることを大前提と考えるほかはない。

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