記事

アジアのリゾート、プールに韓国人がやってくると

毎度繰り広げられる韓国人の大騒ぎ

タイ、リゾートのプールでここ十数年、毎回と言ってよいほど見かける「お馴染みの風景」。それは韓国人たちの他の客を無視した大騒ぎだ(中国人も同様だが、ちょっとスタイルが違う)。原則、仲間内でやってくるので人数が多い。だから当然、盛り上がっているのだが、プールの周辺でのインターナショナル・ルールは「静かにしていること」。白人を中心とした客は読書したり、スマホやタブレットをいじったり、はたまたナンクロや数独、クロスワード・パズルといったゲームを楽しんだりして、それぞれにくつろいでいる。

ところが、この静寂を韓国人が打ち破るのだ。その瞬間、「アダルト・テイストな空間」は「開放された小学校のプール」へと変貌する。

次の写真を見てほしい。

リゾートホテルのプールで水球をする韓国の若者。他の客はプールから出てしまった。後ろに呆れ顔の白人観光客の姿が見える。

これは先日、僕の目の前で起こった「お馴染みの風景」だ。韓国人の若者たちが10人程度でやって来た時から「こりゃ、マズイかな?」の懸念していたが、案の定、いつもの事態が発生した。プール内で水球を始めたのだ。プールは彼らの独占状態。当然、他の宿泊客はうるさいし、泳げないのでプールから退散した。こうなると、今度は貸し切りゆえ、やりたい放題。大きな声を上げて騒ぎはじめる。まさに「開放された小学校のプール」状態。

しばらくして業を煮やしたプールサイドの白人宿泊客がプール担当スタッフを呼びつけ、クレームを付ける。ここで、やっとスタッフが彼らに注意に入った。

「静かにしてください」

彼らは素直に言うことを聞くのか?ある意味、そうだった。しかし言葉の本質を理解してはいない。彼らは水球を続けたのだ。ただし「文字通り」の指示に従って無言で。

なんで、こんな迷惑な行為を平気でやってしまうんだろうか。もちろん、彼らに悪意はないのだろうけれど。

リゾート・リテラシーの問題?

これは、いわば「リゾート・リテラシー」の低さによるものだろうか。韓国は海外旅行が一般化してから、まだ歴史が浅い。かつて70年代に日本人が大挙して海外を訪れるようになった時に顰蹙を買ったように(農協の団体がヨーロッパに知れ渡った)、旅行者としてのマナーがまだ身についていない。だから、いずれなんとかなるのでは?

だが、この解釈は当を得ていない。現在、日本人は海外旅行者としてはきわめてマナーがよいことで有名だ。つまり80年代以降、海外旅行が一般化する中でリゾート・リテラシーが身についた。ということは、韓国人もそろそろマナーを備えるようになるのではないかと期待をしてもよい頃だ。しかし、この大騒ぎ、以前と全く変わるところはないのだ。相変わらず彼らは世代、年代にかかわらず同じことを続けている。だから、これはリゾートリテラシーの高低よりも、他のところに主たる原因がありそうだ。

文化の衝突

色眼鏡をかけず、先ず間違いなく言えることは、ここに「文化の衝突」が発生しているということだ。リゾートエリア、とりわけプールという空間は前述したように白人文化圏の中で培われたもの。だからこの空間は個人主義を基本とするところ。それぞれが相手に迷惑をかけないという前提で気ままに振る舞うことが許される場所。そして彼らが持ち込んだこういったルール=マナーがインターナショナルなコードとして成立していった。つまりリゾートプール文化は白人文化なのだ。なので、この環境に足を踏み入れたものは「郷に入れば郷に従え」で、このルールに準じなければならない。

ところが韓国人の多くがこのことを理解していない。彼らにとってリゾート地はいわば「行楽地」。遊んで楽しむところ、つまり騒いでもよいところ。そして、仲間内でやって来てワイワイやるところなのだ。言い換えれば文化圏≒共同体的なしきたりが優先される。だが、それはリゾートのプールのルールではない。そこで、プールという空間を巡りコードのせめぎ合いが発生する。

さて、前述したように、こういった風景、もう十年以上も前から僕にとってはお馴染みの風景だ。以前はビンボーだったので、リゾートといっても中級レベルのところに宿泊していた。ところが、次第にここに韓国そして中国の団体客が押し寄せ、自らの文化的コードを当然のように押しつけていく。隣の韓国人客が仲間を部屋に入れ込んで深夜まで大騒ぎをしていて、注意をしても全く聞く様子がないのでフロントに苦情を申し立てた時のフロントの返事がいまだに忘れられない。それは、

“I am sorry, but because they are Korean.”

ホテルの側も重々承知しているのだ。だが、そうはいってもこれを受け入れないわけにはいかない。韓国人、中国人の客はその時点で、このレベルのホテルでは、すでに大口の需要先になっていたからだ。で、僕はその後、出来るだけ韓国や中国の団体客が入らないような規模の小さなホテルを選ぶようになった。その後、僕の実入りもよくなったので、ホテルのグレードを上げ、こういった団体が入ってきそうもないようなリゾートに落ち着くことに。しかし、この対策は数年しか有効ではなかった。韓国も中国も所得を上げ、そこそこのホテルにも大挙して押し寄せるようになったからだ。この写真はバンコク・パタヤの大型の高級リゾートのもの(最高級ではありません。ネット予約サイトで一泊一万円程度で宿泊可能なホテル)。ここでも、やはり同じことが繰り返されている。

インターナショナル・ルールかアジアン(韓国、中国)・ルールか?

ヨーロッパで嫌がられる観光客としてしばしば名前が挙がる韓国人、そして中国人。この衝突を避ける方法は、一つは、もちろん彼らにインターナショナル・ルール=リゾート・リテラシーを身につけてもらうことだ。ただし、こんなふうにも言える。もはや、アジアのいくつかのリゾート地はかつての西欧人が占める場所ではない。ここパタヤにしたところでレストランの表記はかつてなら英語、ドイツ語、フランス語、日本語が併記されていたが、現在では英語の次にロシア語、韓国語、中国語の順だ(日本の表記はほとんどなくなってしまっている)。ということは、ここはもはや彼らのテリトリー。だから「大騒ぎ」共同体的な楽しみ方をデフォルトにしてしまうこと。つまり「リゾート」を「行楽地」に変更するのだ。そして白人をここから撤退させる(日本人は以前に比べると大幅に減少している。もう、撤退しているのか?いや、そもそもリゾートという感覚が乏しいのか?)。ひょっとしたら、ツーリズムを展開しているタイの側も、こちらの方が儲かるので好都合かも?

いずれにしても、タイという国はどこの国の観光客であれ、ブラックホールのように吸い込んでいく。これは、ただただスゴイ、したたかと言うほかはない。あなた色に染まるけれど、絶対にあなた色には染まらないのだから(笑)いや、タイにかかわらずアジアのリゾート、そしてツーリズムはこうやって続いていくのだろう。

あわせて読みたい

「海外旅行」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    「予約やめて」食べログの裏事情

    内藤忍

  2. 2

    高額ギャラで寄付集める24時間TV

    渡邉裕二

  3. 3

    Amazonの意外なベストセラー食品

    後藤文俊

  4. 4

    2時間43分 枝野氏演説は税金浪費

    木走正水(きばしりまさみず)

  5. 5

    小池氏が川上量生氏の疑惑関与か

    おときた駿(東京都議会議員/北区選出)

  6. 6

    園監督が米へ「日本に飽き飽き」

    NEWSポストセブン

  7. 7

    山本太郎氏ら懲罰の議長こそ問題

    猪野 亨

  8. 8

    エアコンなし? 気象庁は警告せよ

    自由人

  9. 9

    野田氏への疑惑が総裁選に影響か

    天木直人

  10. 10

    内田樹氏 天皇制の空洞化を危惧

    内田樹

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。