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安保法案廃案へ「野党結集の流れを加速していく」と細野政調会長



細野豪志政策調査会長は8日午前、定例記者会見を国会内で開き、(1)中小企業支援の議員立法の提出(2)財務省が導入を検討する「還付制度」(3)自民党総裁選――等について発言した。

 細野政調会長は冒頭、民主党議員立法「正規労働者雇入臨時助成金の支給に関する法律案」(中小企業社会保険料負担軽減法案)を9日に提出すると発表。同法案は、施行日から5年以内に新たに労働者を正規労働者として雇い入れ、その雇用する正規労働者の数を増加させた中小企業者に対して正規労働者雇入臨時助成金を一定期間支給するための措置を講ずることにより、労働者の正規労働者としての雇用に伴う中小企業者の経済的負担の軽減及び労働者の正規労働者としての就業の機会の増大を図ることを目的としたもの。「株価の動きも含めて日本経済に対し不安視する声が多くなるなか、中小企業のさまざまな動きをサポートしていくこと、雇用を安定させ経済の基盤を強くすることにつながる」とその意義を強調した。

 財務省が消費税率10%への引き上げに合わせて導入を検討している、酒を除く飲食料品の消費税2%分を購入後に消費者に戻す「還付制度」について、「わが党は給付付き税額控除を主張してきたので、この考え方と近いのではないかと一部では言われているが、個人的には相当似て非なるものではないかと思っている。果たしてこれが国民にとっていいものなのか、プライバシーの面からも懸念を持っている」との見解を示した。

国民一人ひとりが買いものする場合、購入したものを基本的には政府にすべて伝えない限り戻ってこないとして、「食料品ということだが、スーパーなどで食料品と他のものをセットに買い物をする場合もあり、そこも含めてデータとして提供することが国民から見たらどうなのか。特に年配の方がマイナンバーカードを常に携帯することも、果たして現実的なのかという議論が出てくると思う。

われわれが主張する給付付き税額控除は、所得の低い人に焦点を当ててプライバシーを侵害しない形でできるだけシンプルにお返しするという考え方。これが一番国民から受け入れやすいということを、今回財務省がこういう案を出してきたことで印象付ける結果になるのではないか」と述べた。

 同日告示された自民党総裁選で、安倍総理が無投票で党総裁に再選されたことについて、「総裁選挙の日程の設定や安全保障法制の審議を盾にする形で官邸が締め付けたこと自体、いまの自民党の非常に息苦しい現状を端的に表していると思う。自民党には反主流派というのは一切存在しないこと、安倍総理以外の意見が顕在化することはないということが非常に明確になった」と指摘。

こうした状況のなか、野党がいかにして必要な時にブレーキをかけていくか、何かあった場合の選択肢としてしっかりと備えておくことがより重要だと述べ、「国会の最終盤だが民主党の責任は非常に重い。野党の力を結集していく、この流れをしっかりと加速化をしていかないと国民の期待に応えられないと思う」と力を込めた。

 1強多弱の状況を野党全体でどう打開していくかとの質問には、「当面の課題は何と言っても安保法案の成立を阻止すること。いまの政府案については廃案しかないという姿勢であり、そこに向かって結束できるかが問われている」と述べた。関連して、内閣不信任決議案や問責決議案への対応については、「国会で最も重要な意思決定であり、そこで結束するのは野党共闘の象徴とも言うべき場面」とした。

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