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安倍総理の「見直し困難」答弁は何だったのか?

安倍総理は、新国立競技場の建設ついて、既存案を白紙撤回して、コンペをやり直すことを表明しましたが、10日の衆院安保特別委では「これから国際コンペをやって、新たにデザインを決めて、基本設計を作っていくのでは時間的に間に合わない」と述べていました。

素人ながらも、一転してコンペのやり直しとなったことについて、今度は時間的に間に合う確証はあるのか?と問いたくなります。

私のうがった見方ではありますが、ウェブの検索で安倍総理の10日のコメントはほとんど出て来ず、探すのに一苦労しました。「見直し」「困難」とフレーズを入れても、出てくる検索結果は「白紙撤回」の見出しばかり。当然メディアコントロールに万全を期す政権ですから、発言の矛盾を突かれるものは表示させないようにSEO対策をバッチリやっているのでしょう。これは危機管理広報戦略上当然だと思いますが、だからこそここでキチンと書いておこうと思います。

首相の10日の答弁と17日の官邸での記者会見では明らかに矛盾しています。わずか一週間で「間に合う」という確証が得られた根拠を示すべきです。しかも10日は国会の中での発言であり、首相の間に合わないという発言が、7日に開かれたJSCの将来構想有識者会議で現行案での実施設計の了承を後押ししたことは間違いありません。

もしコンペの再実施で問題なく見直しできるのならば、10日の安倍総理の発言は裏付けが乏しい発言であり、虚偽の疑いもある発言です。また、安倍総理は同時に見直しは国際社会の信用を失う恐れがあるという趣旨の発言もしていますが、これも根拠が乏しい発言の一つです。事実、東京オリンピックの新国立競技場の建設に関して、IOCのバッハ会長は「デザインや他の懸案事項については重要ではない”not of importance”」と述べました。

つまり、安倍総理は「間に合わない」「国際社会の信用を失う」という事実とは異なる根拠を用いて現行案を強行しようとしたことは間違いありません。この点はしっかりと追及すべきでしょう。

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