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いまだにMERS感染者が増えている韓国が受けた打撃

韓国保健福祉部の中央MERS対策本部が2次感染者が多数発生した平沢聖母病院で新規の感染者が出ていないことなどから、「第1次の流行は終息した」、「本日がピーク」と昨日8日に発表したにもかかわらず、本日には新たな感染者が8人増え、また感染者のうち1人が死亡したため、韓国国内の死者は7人に増えたというニュースが流れています。いつになったら韓国のMERSの感染は収束するのでしょうか。
MERS感染者8人増の95人 死者は7人に=韓国
昨年のセウォル号の痛ましい転覆事故、大韓航空機のナッツリターン事件、また今回のMERSに対する対応をめぐっては、まざまざと中進国から先進国にまだ抜け出せない韓国が抱える壁を感じさせます。
韓国でのMERS感染者数と死者数のデータがウィキペディアにあったので9日分を加えてグラフ化してみましたが、そうそろそろ本当にピークとなり、収束に向ってもらいたいものです。
MERS

しかし今回のMERS感染の広がりに関しては、韓国政府の初期対応が躓いたことが大きいのでしょうが、MERSに感染しない動物園のフタコブラクダを隔離させたり、防護服に身を固めた医療スタッフと私服のままで慰労した朴槿恵大統領とかいろいろ面白騒動もありました。しかし今回のMERS騒動は、実際の感染者や死者による被害よりももっと大きな痛手を韓国が受けたことになります。
MERS治療スタッフを激励している朴大統領の写真が話題に!=...:レコードチャイナ

海外からの旅行者の相次ぐキャンセルという直接的な影響だけでなく、韓国内の繁華街や映画館から人影が消えるなど個人消費にも影響が懸念されています。しかし、それよりも大きな影響は国家としての信頼の失墜、国民性への不信感が海外、とくに中国にも広がったことではないでしょうか。

中国で発症した患者は、父親がMERSウイルス感染の確定判定をうけたにもかかわらず、韓国当局の警告を無視して中国に渡航した韓国人男性でした。男の身勝手さもさることながら、なぜ当局が止めなかったのかも疑問です。
中国初のMERS患者は、警告無視して訪中した韓国人=「申し訳...:レコードチャイナ

そして医師の意識の低さにも驚かされました。感染患者と接触し軽い症状がでていたのに、シンポジウムや会食に出た医師がいたり、隔離中に、フイリピンに渡航した医師がいました。あまりにも杜撰で外交問題にもなりかねません。
韓国、MERS感染医師が1500人規模の会合に出席、家族と外食も...:レコードチャイナ
韓国のMERS、隔離対象の医師夫婦がフィリピンに渡航、当局は...:レコードチャイナ

日本では日本人として恥ずかしいような差別が飛び交う「嫌韓」が主にネットで広がり、またそれに乗ったビジネスが流行りましたが、それは日本はこんなにひどい、右傾化していると反日の道具に使われました。しかし韓国も、自らの権力維持のために、あまりにも執拗な反日キャンペーンを展開した結果、米国では韓国の反日政策に疲れ、韓国とは関わりたくないという「避韓」のムードが起こっていたところにMERS騒動が起こったことになります。他国や多民族の誹謗中傷で自らの存在を正当化しようというのが邪道であり、 しかも「避韓」がさらに中国にも飛び火してきたことは、中国市場を商機としてきた韓国にとっては痛手になります。

中国共産党系の新聞・環球時報が行ったアンケートでは、回答者の82%が、MERS騒動によって、韓国に対して負のイメージを持ったと答えていると報じられています。
MERS感染拡大、韓国に対して負のイメージを持ちましたか?..:レコードチャイナ

ただでさえ、円安・ウォン高が経済の足かせになってきているところに今回のMERS騒動による信頼の失墜は、今後の韓国経済にも影響してくると思います。他国を批判することに終始し、自国の経済や社会の発展に集中しなかったツケが来たということでしょう。

ただ、韓国が中進国から先進国の壁を超えることが課題だとすれば、日本は「モノづくり」から「価値づくり」へ進化していくハードルをどう越えていくのか、少子高齢化の時代にどう対処するのかといった大きな課題を抱えているので、隣国を嗤っているゆとりはありませんね。

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