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「残虐ゲームの規制」からの良くない展開を危惧する

■出席者全員が同意!?規制を要求する残虐なゲームとは?

5月19日、文教科学委員会にて野党議員が「残虐なコンピューターゲームソフトについて規制するべきだ」との質問が行われました。質問した議員が指摘するゲームは、グランド・セフト・オートというシリーズのもので、犯罪を中心においたゲームで、かなり過激な表現(動画)によりゲームを行うことが可能です。私も実際に動画で見みましたが、斧で男性の首を切ったり、銃で打って殺すこともできるゲームで、かなりのリアリティーでした。

この内容をふまえ、従来のような単純に出てくる人を倒すだけのゲームとは違い、血が出る画像などがリアルに描かれ、極めて残虐なゲームは、取り締まるべきではないか、と主張がありました。この主張に対し、下村文部科学大臣をはじめとする国会議員が大きく頷く光景が見受けられましたが、これによりゲームに関する法規制が、かなり進む可能性が出てきました。

■残虐なゲームを取り締まる際に見逃してはならない論点は?

私も、以前から残虐なゲームの法規制ついて取り上げ、このようなゲームが表に出た場合は漫画やアニメ以上に規制が進むのではないか、ということを危惧していました。というのは、「どこまでがダメでどこまでがいいのか」という線を引く議論が、どうしても必要であると考えるからです。

ここで問題となるのは、CGによるリアリティーな表現です。CGでなければ、強く残虐性を感じることはないですが、CG画像の場合は、本物の人間との区別がつかないような表現が出てくる可能性があります。このことが、ゲームそのものを規制したほうがよい、という動きにつながっています。

ただ、一つ重要なのは、現在業界団体が自主規制をしている中で、何か現実的に問題が起きているのかということです。私には、今のままで十分で、わざわざ法律を作るまでの必要はないかと思っているのです。立法には立法事実(立法するにあたって解決をしなければならない事実)が非常に重要です。「気持ち悪いから」「犯罪に”繋がりそう”だから」という理由で全てを法律で禁止するという考え方では、あれはダメ、これもダメとなりかねません。

※今年はゲームショウでの街頭演説も予定しています。

■残虐CGゲーム規制が一気に進む危険なタイミングとは?

今回の文教科学委員会での質問により、大臣をはじめとする委員たちが大きく頷き感情を一致させてしまった状況を考えると、ゲーム規制は一気にすすむ可能性があります。文教科学委員会がその気になれば、議員立法によりかなりのスピードでゲームに関する法規制をつくることが可能だからです。

また、リアリティーの高いもので犯罪に近いものはダメということであれば、他のジャンルでも同様に規制が議論される可能性があります。それがフィクションであったとしてもです。最近は、選挙権年齢の引き下げ、成人とはなにか、青少年とはなにか、という議論もされているので、まさに一緒に議論しやすいタイミングにきているといえるでしょう。

さらに、今回、このゲーム規制法案が出されるとすると、いわゆる重要法案ではないので、安全保障法制の関連法案が国会に提出されるタイミングと重なると、非常に通りやすくなってしまいます。議員もマスコミも、重要法案の方に注目してしまうためです。この問題、一気に難しい局面に入ったと感じています。

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