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「解答」を得られない学びの場が、いま求められている。~女性のためのリベラルアーツ講座レポート~

どうも鳥井(@hirofumi21)です。

先日ご縁があって、「生きる知恵を学ぼう!女性のためのリベラルアーツ講座 第1回生き方『先輩たちの本音トークライブ』」という講座を取材してきました。

今回女性でもなく子供もいない自分が、このイベントを取材してみて強く実感したのは「今の時代において、解答を得られない学びの場こそ、求められているのだ」ということでした。

今日はそんなお話について、少し書いてみようと思います。

イベントの詳細


「生きる知恵を学ぼう!女性のためのリベラルアーツ講座」とは、ママの笑顔を増やすプロジェクト「ママプロ」が企画するトークライブ型講座です。

その「ママプロ」とは以下の様なプロジェクト。

妊娠・出産から、乳幼児、小学生、中学生から社会人へ、
時に悩み、戸惑いながら、子どもとともに変わるママのライフステージ。
支えられ、支える、お互い様な家族、地域、社会。
“あって良かった”、“なくて困った”がきっかけで、“私ができること”を想い、行動へ。
“ママの笑顔を増やすプロジェクト”は、ママの「あって良かった、いて良かった」を次世代につなげるプロジェクト。

引用元:ママプロとは | ママプロ(ママの笑顔を増やすプロジェクト)

株式会社ニューズピックス久川桃子さん、クックパッド株式会社草深由有子さん

講師として、今回このイベントに登壇していたのは、クックパッド株式会社 クックパッド編集長の草深由有子さんと、株式会社ニューズピックス NewsPicksチーフプロデューサーの久川桃子さんです。

お二人が所属するウェブサービスはどちらも非常に有名だと思うので、この記事内では改めて説明不要だと思います。

そんなお二人は有名ウェブサービスを運営する傍ら、お子さんもいらっしゃるお母さんでもあります。草深さんはお子さんは現在小学校3年生、久川さんは双子を含む小学生のお子さんが3人いるとのことでした。

子育てと仕事の両立、その難しさ。


今回のトークライブでメインに語られていたのは、お二人の仕事と子育ての両立についてです。

やはり、人気ウェブサービスを手がけているということで、お二人ともとっても多忙のようで、子育てと仕事の両立はかなり大変だったようです。

特にお子さんが小さい時の苦労話は絶えないようで、様々な子育てに関する体験談をを聞かせてもらう中で、一筋縄では行かなかったんだろうなということがヒシヒシと伝わってきました。

そしてやはり一番困ったのは、自分が仕事をしている時に、子供をどこに預けるのかという問題のようです。おふたりとも誰にお願いするのかという部分でかなり苦戦したとのことでした。

自分にとって最適な解決策は、自分で考えるしかない。


、こうした問題の解決策は、ベビーシッターさんが運良く見つかったとか、住んでいたマンションの管理人さんがたまたま状況を理解してくれて助けてくれたなど、かなり個別具体的なものでした。ある種、運命的な部分も非常に大きいように感じました。

そのため、あの場で語られていた解決策をそのままダイレクトに適用できる方というのは非常に稀で、会場に集まっていた数十人の女性の中には、きっと一人もいなかったことでしょう。

しかし、モデレーターの西田さんは言っていました。「生きた知恵は、まさにここにあるのだ」と。

育児書や育児雑誌には出てこないようなお話。各家庭によって全く異なり一般化できない問題だからこそ、お二人の体験から学ぶことがあるのだと。

それぞれの問題にぶち当たった時、「だったらどうするの?」ということは自分で考えてみるしかない。自分にとっての最適なソリューションは何なのか?それ愚直に考えてみて、実行するほかないという西田さんの言葉は非常に印象的でした。

お二人は、人気ウェブサービスで重要な役職を任されているだけあって、問題にぶち当たった時、その問題をどのように受け止めて、どう解決すればのよいのか、そのアプローチの仕方や発想は大変素晴らしく、参考になることばかりです。

「お母さんは、家庭の中のCEO。家事術はマネジメントにあたり、家を経営しているのと同義であって、だからこそ、お母さんには経営者的な視点が大切だ」というお話も非常に印象的でした。

これからの学びの場に必要なこと。


このように今回のイベントを振り返ってみると、これからの学びの場に必要なことが、自然と見えてきたような気がします。

それはつまり、解決策だけを提示するのではなく、どんな経緯で、その解決策まで辿り着いたのか。その思考プロセスにこそ価値があって「解答」だけ提示することには何の意味もないのだということです。

もし仮に、お二人が何かの雑誌やノウハウ本で、同様の内容でインタビューに答えていたとしても、きっとそれは読者との距離が遠すぎて、ただの体験談でしかなかったでしょう。読み手としても自分事に置き換えて、考えてみようとまではしないはずです。

実際にいま目の前に登壇者がいて、身近に感じられるからこそ、参加者はその解決策に辿り着くまでの方法を一生懸命学び取ろうとしていたのだと思います。

最後に


人生に明確な解答なんては存在せず、個々人ごとに判断して考え、解決策を導き出していくほかないということは、この激動の時代を生きる人々であれば、誰もが気が付き始めていることだと思います。

「世間一般的な家庭」というのは絵に描いた餅でしかなく、それはもう一般的ではなくなりつつあります。少なくとも、誰もが当たり前のように手に入るというような時代ではありません。

そんな答えがない時代だからこそ、考える方法を共に学び合えるような、こういったイベントがこれからは非常に重要になってくるのでしょう。

実際今回のイベントでも、質疑応答の場面で参加した女性たちが、皆さん決意表明混じりで質問していた姿がとても印象的でした。

このイベントが終わったら、登壇者のお話を聞きながら考えた自分なりの解決方法で試していくのだろうなという姿勢が、質疑応答の内容からもヒシヒシと伝わってきたのです。

このような、本当の意味で「生きる知恵」を得ることができる学びの場が、これからも増えていくことを願うばかりです。

(取材協力:日本財団)

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