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古賀氏と古舘氏とのやりとりが話題となるテレビ業界

  『報道ステーション』での古賀茂明氏と古舘伊知郎氏とのやりとりが話題となっており、いろいろ興味ふかいこともあったので、これについて少し。

1 古賀茂明氏について

 これについては、私自身の感想を言わせてもらえばかなり被害妄想が強いというか、安倍憎しの観点からかなり変なところにまで行ってしまっているというのが本音です。

 ただ興味深かったのは、こうした戦略にでるとは想像もしておらず、この手があったかという感じです。

 というのは、こういう方はテレビに出て顔を売ってナンボの世界ですが、それが『報道ステーション』にこれから出られなくなるとなれば、かなりの知名度の低下を招くことになったでしょう。

 そうなれば、講演などの機会も減るでしょうし、本を書いても読んでくれる方は少なく、下世話な話をすれば、収入的にもかなりの痛手になることは間違いなかったでしょう。

2 売名

 ところが、今回の騒動で、一挙に知名度は高まったわけで、そうした恐れはなくなりました。実際日本にはいろいろな方がおられ、反安倍の方がいるのも当然の話ですし、いないと困ります。

 今回のことで、古賀氏がこうした反安倍の代名詞(代表格)のような形に一挙にのし上がったわけですが、ある意味、一種の炎上商法の様な気がしてならないというのが私の偽らざる感想です。

 有名になるには運も必要で、実力だけでどうこうできる世界ではありませんし、マーケティング戦略なども必要となります。

 そういう意味で、今回の手法を一概に否定するつもりはありませんが、個人的には本来勝負すべき才能(能力)とは違うところで、有名になっているような気がして、あまり好きにはなれないという話です。

3 テレビ

 これに関連して元フジテレビアナウンサーの長谷川豊氏が興味深いことを書いておられました。
 あのですね、コメンテーターってのは、「コメントをする仕事」なんです。繰り返しますけど、彼は「コメンテーター」ですよね? 古館氏は「キャスター」ですよね。そのキャスターに話を求められれば、「コメント」をする立場なので「コメンテーター」と呼ぶわけですね。

 恐らく、テレビ朝日サイドからも「コメンテーター」としての打診を受け、「コメンテーター」をすることを彼は引き受けているはずです。

 なのに、あの日の彼は、古館氏からニュースの見解を求められたにもかかわらず、完全に無視して「自分のイデオロギーと言いたいこと」を言い始めたわけですよね? 契約違反だよね?これ(涙)。

 テレビは「公共の電波」です。みんなで作ってますし、みんなでお金を出し合って建てたスカイツリーの電波を使っています。

 なので、一見すると自分の意見を言っているように見えるコメンテーターさんも、実は陰でディレクターから「こんなことを言ってください」と言われたり「Aさんがこう言うので、反対の意見を言ってください」と言われているのが現状です。

 だって「コメンテーター」だからです。そういう「仕事」なんです。 みんな好き勝手になんて話せません。自由になんてしゃべっていないんですよ?

 コメンテーターは「何分で話してください」「何秒でコメントしてください」程度のこと、ガンガン言われます。その時間にまとめ切らなければいけないのはもちろん、キャスターが突然、全く打ち合わせにない話を振ってきても、それに対応しなければいけないのです。結構難しいのよ?コメンテーターって。

 これを読んだ時、正直テレビに先はないなというのが最初の感想でした。時間があらかじめ限られている番組の中で如何に視聴者をわかったような気にさせるかがテレビということをまざまざと表しています。

4 テレビ2

 何が言いたいかというと、キャスターと呼ばれる方がとりあえず、大きな筋道を話すわけですが、彼自身がどこまで理解して記事を読んでいるかは不明です。

 そして、所詮細かい解説などはできないわけで、大ざっぱなわかっているような顔をして、事象を紹介して、コメンテーターと呼ばれる方が何だかわかった様なわからない様な、視聴者がありがたがることを言っておしまいという感じが良く表れているというわけです。

 本来何かを説明しようと思ったら、それなりの筋道を時間をかけて説明しなくてはならないわけですが、そうしたことは初めから放棄しているということがよくわかります。

 それよりは、反対意見と賛成意見と両論併記でお茶を濁した方が番組を作る人は楽でしょうし、視聴者も多くの意見を聞けてわかったような気になるのかもしれませんが、結局は何1つ身につかないというのが本当のところでしょう。

5 最後に

 本来であれば、本当の専門家に解説してもらうのが一番良いのでしょうが、専門家が必ずしもうまく短時間で説明できるわけではないというの現実です。

 そのため、わかりやすくまとめる方が必要なわけですが、あまりにわかりやすさだけを求めているのが今のテレビの様な気がしてなりません。

 結果、内容とは関係のない、今回のような口論が話題となるわけで、今のテレビ界を象徴しているような気がしてなりません。

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