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コンビニオーナーが支払うチャージ料

あつまろです。

前回は、コンビニ大手3社の業績面を中心にみてきました。営業利益率などではセブン-イレブンがやはり強いという結果が出ました。

「前回のおさらい」

コンビニ3社営業利益率
折れ線グラフは営業利益率を表しています、一番左のセブン-イレブン(単体)は30%以上となって他2社を大幅に上回っています。 この営業利益を生み出す大きな要因のひとつは、フランチャイズのオーナーが支払うチャージ料(手数料)の差であると思ってます。

「コンビニオーナーのチャージ料」

加盟料

この表はコンビニのオーナーが支払うチャージ料を表しています。 おおきく2種類あって、ひとつはフランチャイズのオーナーが自分で店舗を準備するケース(これが表で左側になります)。 もうひとつは本部(各社)が店舗を準備してもらってその店舗を借りて働くケース(表の右側です)。

で、チャージ率をみてください。 オーナーが店舗を準備している場合をみてもらうと、セブンは「43%」なのに対してローソンは「34%」、ファミマは「35%」となります。10%近くの差があるわけです。これが本部(各社)の業績にも大きく寄与することになるのはお分かり頂けると思います。 

ちなみに本部が店舗を準備するケース(右側)をみてもやはりセブンが一番多くチャージ率をとっています。月550万円以上の場合だと、セブン「76%」、ローソン「60%」、ファミマ「65%」です。

「もし自分がコンビニオーナーだったら・・・」

セブンだとこんなに徴収されるのか・・・、と他2社の方がいいかもしれないと思いそうです。しかし、セブンは売上が大きいので一概には言えなさそうです。 ちょっと月あたりの手取り額をシミュレーションをしてみましょう。

「セブンの場合」
チャージ料   :43%(自分で店舗を準備したと仮定)
一日の売上高 :67.4万円(平均日販)
売上総利益率 :30%(テキトーにこんなものかと)

売上67.4万円 X 30日 X 利益率30% X 57%(チャージ料除)
=345万円

「ローソンの場合」
チャージ料   :34%(自分で店舗を準備したと仮定)
一日の売上高 :52.2万円(平均日販)
売上総利益率 :30%(テキトーにこんなものかと)

売上52.2万円 X 30日 X 利益率30% X 66%(チャージ料除)
=310万円

「セブン345万、ローソン310万」となり、なんとチャージ率が高くてもセブンの方が手取りが多くなる結果になりました。 実際には各店舗とも状況が異なるので何がベストか言えないのですが、チャージ率が高かったとしてもそれを上回る売上や利益があれば、セブンの方が魅力的に感じるわけですね。

「チャージ率の設定」

セブンとローソンの両社が手にするチャージ料金を上記のシミュレーションで当てはめた場合、「セブン260万、ローソン159万」となりました。本部レベルで言うと一店舗あたりの収入は、売上額もチャージ率も高いセブンが相当大きく手にしていることがわかります。 本部レベルでは大きな差があるのですが、オーナーが手にする収入は両社でそこまでの差が開いていない。 

これはどういうことか? オーナーの手取り収入は各社とも揃えていて、それを大幅に超過しているセブンはその分をチャージ率アップするということで対応しているのですね。 今回は言及していませんが、サークルKサンクスのチャージ率は大手3社よりさらに下がります。チャージ率自体がコンビニ各社の実力を明確に物語っているとも言えそうです。

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