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エウレカが「Pairs」ではなく「Couples」でTVCMを打ってきたYO!

エウレカといえば本誌読者にはオンラインデーティング「Pairs」でお馴染みだろう。昨日の月額課金サービスの比較記事の中でも紹介し、結構儲かってそうではある。

そのエウレカが「Pairs」ではなく2014年5月に提供を開始したカップルSNSの「Couples」で2015年2月9日から全国放送のTVCMを打ってくるようだ。放送予定は2月9日〜15日と21日〜17日の2回に渡る。

キャストは柳俊太郎と安藤輪子。主題歌は2月25日発売TEEの書き下ろし「フォーエヴァー・マイラブ」で、制作スタッフを見ると博報堂がチラホラという布陣。

TVCMを見た率直な感想としては、一発での威力はさほどないものの(メルカリとかの方が一発のクリエイティブの威力を感じた)じわじわくる系で、視聴者に一定のフリークエンシーを浴びせて脳内に焼き付ける感じではないかと思った。

尚、エウレカは僕の聞く範囲では一度も外部から資金調達をしておらず、おそらくPairsで稼いだ利益をこのTVCMに投下していると思われる。先日の記事でもオンラインデーティングの粗利率の高さに(仕入原価がなく「ほぼ粗利」)着目したが(厳密にはFacebookなどで広告宣伝費をかけるため、営業利益率では下がる)、自己資金でTVCMを打ってくるスタートアップはあまり聞いたことがない。

◆参考記事:10億円調達のスタートアップの打ち手となる、TVCMのいろは

Couplesは巧みなグロースハックで短期間で150万DL突破

スクリーンショット 2015-02-08 22.43.12
Couplesは2014年5月提供開始以降、8ヶ月目となる2015年1月に150万ダウンロードを突破した。このようなグロースハック施策が寄与したという。

■Couplesのグロースハック

①:10代のカリスマモデル(インフルエンサー)が恋人とCouplesを使う様子をツイートする
②:その投稿をTwitterADを利用してターゲットに再配信

リリース初期より渋谷・原宿で人気の読者モデルを起用したプロモーションを展開。10代の流行に敏感な若者を中心に認知が拡大し、10万人以上のフォロワーを抱える10代の身近なカリスマモデルが実際の恋人とアプリを使う様子をツイートし、その投稿をTwitterADを利用してターゲットに再配信。

スクリーンショット 2015-02-08 23.25.10その仕組によりTwitter上で「カップル専用アプリが流行っている」「カップル専用アプリといえばCouples」という風潮をつくりあげることに成功したという。

利用ユーザー層は18歳以下の中高生で30%、20代の大学生層まで含めると59%、さらに20台中盤から後半まで合わせると85%。

僕はターゲットではなさそうだ・・・涙

2015.2時点でDAU30万、MAU50万とのこと。

PairyとBetweenという先行者をあっさりごぼう抜き

スクリーンショット 2015-02-08 22.43.45この市場では国内ではPairyが先行者として始め、韓国のBetweenもDeNAなどの資本参加もあり日本に参入してきた。Betweenは韓国本国では450万DLあり、20-30代のカップルの中での認知率は相当に高い。

日本ではカップルSNS的な機能はLINEが補完しているのではないかという説もありつつ、立ち上がりが遅かった。だがCouplesの短期間での急激な伸びを見ると、それは文化的な問題ではなく単なるオペレーションの問題だったのかもしれない。

◆参考記事:カップルSNSのPairyが1億円調達
◆参考記事:340万DLのカップルSNS「Between」のプロモーション施策

エウレカによると、市場的な観点は下記の通り。

■国内のカップル市場

10-30代カップル人口:1,000万
2015.2時点のカップル向けアプリのDL数:300万
(予測内訳:Couples150万、Pairy100万、Between50万)

■韓国のカップル市場

10-30代カップル人口:500万
BetweenのDL数:450万
市場占有率:90%

韓国での10-30代カップルのBetweenの浸透率は日本でいうFacebookの浸透率以上かもしれない。市場のポテンシャルは韓国くらいまでいけばまだアップサイドはかなりある。

だが、カップルSNSはマネタイズの香りがしないという問題がある。Betweenはコマース機能を搭載したがさほどワークしていないと聞く。Pairyはプレミアムパスという月額980円で様々な特典を受けられるというauスマートパスのようなモデルを最近開始したようだ。

Couplesがどのようなマネタイズ策に出るのか、現段階では教えてもらえなかったが、Pairsというドル箱事業を作ったエウレカの赤坂優氏がどのような手で収益化を図ってくるか。カップルSNSでのマネタイズは不可能と囁かれる中で、その手腕に全梅木の期待がかかる。

尚、スタートアップ界隈ではカップルSNSは交際相手によって使い分けるという輩もいるようだ。スタートアップ経営者と付き合おうと思っている、ないしはスタートアップ経営者が恋人である女性は、3つのアプリとも彼氏に「ねえ、Couplesやろうよ」「Pairyやろーよ」「Betweenやろ!」と問いかけてみるといいだろう。答えに詰まられた場合、ダウトな可能性が高い。

マニアックな人は米国の「Pair」を使っているかもしれないが。

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