記事

<紅白と箱根が年末年始に強い理由>歌番組+年越し=「紅白歌合戦」、スポーツ番組+大学=「箱根駅伝」 ‐ 水留章

水留章[テレビ番組制作会社 社長]

***

毎年、年末年始はテレビの視聴率がとかく語られます。

「NHK紅白歌合戦が**%だ」ということから、「良かった、悪かった」はもとより「もはや国民的番組ではない」云々といったことまでもが話題の中心になった時期もあります。もちろん、今年もその論調がベースで、いくつかのバリエーションで語られるのでしょう。

紅白歌合戦や箱根駅伝は今年も堅調な数字を出しています。その原因はもちろん、その番組「内容」によって語られるべきが大事だと思いますが、その「属性」にも注目することができます。「属性」とは歌番組とか、スポーツ中継と言う意味です。

箱根駅伝については、先日の記事(学生だけで20校40万人・卒業生50学年分で2000万人が視聴者の基礎票?)でも書きましたが、「属性」がスポーツ番組でありながら、なお且つ「大学」番組だということ。視聴者の身の回りにある箱根駅伝出場校、もしくは惜しくも出場を逃した学校、あるいはその昔の伝統校・・・もろもろ、そのOBや親戚や関係者をぜんぶ含めたら、視聴者の過半数に届く数だと思います。

紅白歌合戦も歌合戦でありながら「年越し番組」です。5000万人とも言われるカラオケ人口の基礎票もあるでしょうが、テレビのある場所で年を越す人の数はまだまだ多いはずです。強力な裏番組が様々に登場してくる中でも、紅白歌合戦の牙城が基本的には崩れないのは「年越し」要素で勝てるものが、他にはないからではないでしょうか。

番組を内容でなく属性だけで語るのは危険だと思いますが、「年越しそば」のある向こうには「紅白歌合戦」が、お雑煮のわきからは「箱根駅伝」の歓声が聞こえる風景があるのは確かなことだと思います。

あわせて読みたい

「テレビ業界」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    豊田氏と準エリートという価値観

    ニャート

  2. 2

    豊田氏暴言の「有権者」に疑問

    赤木智弘

  3. 3

    安倍政権は旧民主党と変わらない

    THE PAGE

  4. 4

    正せる批判は印象操作とは違う

    小林よしのり

  5. 5

    なぜ各新聞で内閣支持率が違うか

    NEWSポストセブン

  6. 6

    桂歌丸が裸芸を痛烈批判したワケ

    NEWSポストセブン

  7. 7

    婚活中のズレた37歳女に非難殺到

    キャリコネニュース

  8. 8

    麻央さん報道過熱は視聴者に問題

    かさこ

  9. 9

    北での抑留をカナダ人男性が語る

    高英起

  10. 10

    定年後のボランティアは続かない

    PRESIDENT Online

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDまたはYahoo!IDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。