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「政治と箱根駅伝〜⑤富士山信仰と東京一極集中(番外編)」

「箱根駅伝」が日本人の心を捉えて離さない理由のひとつに「富士山信仰」がある、と指摘するのは夫である。

「逆ルートだっていいわけだろ?
箱根を出発して、都心を周り、最後のゴールを山で迎えるでもいいんだよ。
でも、そうなっていない。
『都心』から『富士山』をめがけて走りまた『都心』に戻ってくる。
つまりは『よみがえり』の思想とも重なるんだよ」

なるほど。

加えて、
「正月に帰省している多くの日本人の行動とも一致する。『東京一極集中』の象徴でもあるね」と。

田舎から出て来て、東京で勉学して、就職して、結婚して、家族を持つ。
そこそこ成功しているように見えても、「田舎もん」は「田舎もん」である。
そのこととは分かっている。
正月ぐらいは帰省して、「かっこ悪かった」ころの恥ずかしい自分を知っている(もしくは今からは想像ができないぐらい「輝いていたころ」を知っている)同級生と会いながら、正月が明けたらまた別の仮面をかぶって東京で「闘う」。

「箱根駅伝」はそんな人々を支えられ、同時に、応援しているのである。

深い、なあ。

そして・・ここからはワタクシオリジナルだが。

「箱根駅伝」を考えた金栗さんはそこまで考えていたかどうかはわからないが(笑)

偶然にもいろんなことが重なって「信仰」となっていく。

その中で「権威」も生まれて行く。だからこそ「襷」を繋ぐプレッシャーは重く、

もしかするとこれは「世代」を繋ぐという伝統的家族形態への憧憬もあるのかもしれない。

失われつつあるからこそ、人はそこに幾ばくかの執着を見るのである。

家族そろった正月だからこそ、普段は無意識な部分が可視化されているとも言えるのではないか。

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