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“国益を損なう政治家”の実名も 『私を通りすぎた政治家たち』 (佐々淳行 著)


文藝春秋 1650円+税

 なんとも惹きつけられるタイトルで発売以来「永田町」を震撼させている。著者が女性の政治家秘書だったら大スキャンダル?

「昔、週刊文春に『行くカネ来るカネ 私の体を通り過ぎたおカネ』という連載があった。そこから拝借しました(笑)」(担当編集者の仙頭寿顕さん)

 だが、本書の中身は全て、警察庁・防衛庁・内閣の要職を歴任した佐々淳行氏が記した「佐々メモ」(90冊の手帳)がもとだ。

「この手帳は伊藤隆東大名誉教授の要請で、今秋、国会図書館の憲政資料室に寄贈し保管されることになりました」(同前)

 佐々さんは、石原慎太郎氏、吉田茂氏、岸信介氏などは国家観、歴史観、国防観をきちんと持っていた「政治家」として高く評価。共産党の不破哲三氏もそれなりに評価。反対にこれでもかというほどボロカスに叩かれた「政治屋」もいる。

「中でも加藤紘一氏については容赦ないですね」(同前)

 佐々氏は加藤氏のことを「ステーツマンとしてはまったく失格だと思っている」と断言。佐々氏周辺では彼のことを「富士山」と呼んでいたが、その心は……。

 ところで、帯に「最後の手記」とあるが?

「それくらいの覚悟で書いたという意味ですが、続編を期待する読者の声も強く、来春に向けて次回作を検討中です」(同前)

 来るべき総選挙が終っても政治家たちは安閑としてはいられないかも?

2014年8月発売。初版8000部。現在6刷6万部

文「週刊文春」編集部

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